「「1日で49人の相手を…」過酷な労働、波乱の人生赤裸々に:「からゆきさん」肉声テープ発見」(https://mainichi.jp/articles/20201228/k00/00m/040/337000c?cx_fm=mailyu&cx_ml=article&cx_mdate=20201229)
昔、山崎朋子作『サンダカン八番娼館』(1972年)を読み、のちに映画(1974年)も見た。いや、順番はこの逆だったかもしれない。いずれにせよ、今回のテープと内容は驚くほど似ているように思う。
しかし今回の記事の中で、近世社会では娼妓(しょうぎ)奉公をしていた女性も奉公を終えれば結婚をし家に入るという経路が確保されていたが、むしろ、明治以降の近代化に伴って廃娼運動などをきっかけに娼婦への差別、蔑視が強まった、という所見は不意打ちだった。キリスト教的な正義感による救済事業の持つ負の面が出ていたわけである。
私は「からゆきさん」で念頭に浮かぶのは、彼女たちの出身地が天草・島原なんかに多かったので、どうしても中に隠れキリシタンの子女がいたんじゃないか、と思ってしまうのだが。
【追記】
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