Paphlagoniaというと小アジア半島の黒海側でBithyniaとPontosの間の地域名であるが、そこのHadrianopolis(現Karabük県のEskipazar付近)では2003年以来発掘がおこなわれていたが、このたび約1,800年前のローマ軍騎兵がパレード用に着用したフェイス・マスクが出土した(但し、鉄製)。その場所は前1世紀から後8世紀まで居住されていたと考えられており、これまで、浴場2,教会、劇場、岩窟墓、記念碑的ニッチ、ヴィラ、そして正方形の要塞化された建物など、14の構造物が発見されているが、今般の騎兵用マスクは要塞化された建造物から出土した。2021/11/23(https://archaeologynewsnetwork.blogspot.com/2018/10/why-was-ancient-city-of-hadrianopolis.html)
![](https://i0.wp.com/www.koji007.tokyo/wp-content/uploads/2021/12/スクリーンショット-2021-12-30-12.30.40-1024x270.png?resize=1024%2C270&ssl=1)
というわけで、この地はローマ軍守備隊が軍事拠点にしていた可能性が大。
![](https://i0.wp.com/www.koji007.tokyo/wp-content/uploads/2021/12/スクリーンショット-2021-12-30-12.33.22-1024x481.png?resize=1024%2C481&ssl=1)
今回のは断片だが、この種の完品はオランダ出土のNijmegen Helmetなどから(青銅製)色々出土しているようで(下図左がそれ、右は近衛軍騎兵用のレプリカ)、青銅製であれば当時はキンキラキンで、鉄製の場合は金か銀メッキされていたり、別に真鍮(別名:貧者の金)製もあったので、パレードにおいてきらびやかな光彩を放っていたと思われる。
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