今また、テレビで「バットン(大戦車軍団)」(1970)をやっている。その冒頭付近で、主人公のバットンが、戦場近くのローマ遺跡を訪れ、ローマ軍に包囲されたカルタゴ軍との戦いの戦場がここで、「その時俺はここにいた」といっている実に印象的な場面があるが、時系列的にはチュニジア内のはずなのだが、映画のロケ地は実はモロッコのヴォルビリス遺跡である(https://www.travel.co.jp/guide/article/29846/)。
後のローマ帝国の西端マウレタニア・ティンギターナ州の有力都市だったこの地で、かつてカルタゴとローマが戦闘をした記録などないはずだが、ロケ地として採用されたのだろうが、美しい多色モザイク舗床など見るべきものは多くあり、私にとっていずれ行きたかった古代遺跡のひとつであった。北アフリカで未踏の地はモロッコのみとなっているが、さて余命幾ばくか、その機会はもはや許されないかも知れない。
同様に西端地域としては、ポルトガルも私にとって未踏の地で、Conimbrigaをはじめとして興味深いローマ遺跡は数多いのが心残りである。北上するサンチャゴ巡礼路で踏破を妄想した時期もあったのだが。
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