2023/6/29発NATIONAL GEOGRAPHIC「人類が人肉を食べた最古の痕跡か、145万年前、骨に石器の切り痕:1970年に見つかっていたヒト族のすねの骨を最新手法で分析」(https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/23/062800333/?P=1)
米スミソニアン国立自然史博物館の古人類学者ブリアナ・ポビナー氏は6年前にナイロビのケニア国立博物館に収容されている数十個のヒト族の骨を調査した。それらは1970年に著名な人類学者メアリー・リーキー氏が発見した骨だった。ポビナー氏はそれに他の獣骨で見慣れた石器による切り痕を見つけた。
要するに、肉を食べるためにつけた切り痕だったという結論で、これまで80万年前に確認されていた人類共食いの痕跡の可能性が、一挙に145万年前までさかのぼることとなった。
すでにチンパンジーやネアンデルタール人に確認されていた共食いが現生人類にも立証されたわけで、ありていにいって空腹を満たすため肉の供給源としてやっていたのだろう、ということらしい。
50年前に発掘された遺物を最新技術(この場合は3Dスキャンでのデータベース比較)で検討し直すことで思いもよらない再発見することができるわけである。私にとってはこれが注目点だ。
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