本日9時半にリド・チェントロでOG君と落ち合って、フイミチーノ周辺を探索予定だったが、ノルドでまさかの午前中3時間の運行ストップ騒動。理由は不明ながら、しかしぎりぎり九時台の列車は動いていたので、チェントロで待つことしばし、彼は歩いてやって来た(どうやらリド線をコトラルが買収したのとの関係での工事らしい)。予定通りコトラル1.1ユーロに乗って、上水塔を目印に間違って1駅早く降りてしまったが、まあこれは許容範囲。10時半開園(別情報では8時半説も)の30分前でちょうど監視員も到着した頃合いだったが、まずは周辺の遺跡・教会を案内、そして当時の税関であるstatioの痕跡を試しにあてどもなく求めて北東に道を辿ってみたのだが、その道のどん詰まりで立ち話をしていた3名の人たちに通りすがりで挨拶したところ、まあなにしにどこへというわけで、OG君がカナル(運河:トラヤヌスの)が見たいのだがと話したら、女性がそこへいける鍵をあずかっているとかで意外な展開となる。その彼女はアリタリアの乗務員だったが、日本を含め世界中を旅して、かなり日本人に好感をもっているようだったが、リタイアしてそこを終の棲家に選んで住んでいる由で、ポルトゥスに行く道についても「ずっと歩いていくと小さな橋があってそこを折り返す、向こう側にはローマまでサイクリングの道がある。水持って行かないと」といったことまで話してくれた。やおら鍵をとりだし意外なことに壁の鍵穴に突き刺すと門扉が重々しく開き、庭に入って行くと芝生で被われた土手があってそこを登ると、目の下が運河である。対岸まで目視20mといった距離感だが以前グーグルで調べたら40mはあったはず。対岸の水辺にはかつての護岸のなにかしらの石材が見え隠れしているように思えてシャッターを切る。その写真が以下。
彼女と別れ、こんな僥倖もあるものよと話ながらネクロポリに引き返し、見学する。係員3名と作業員の姿もあったが、受付はカード支払いで一人7ユーロ。観光客は我らだけといういつもの風景。住み込みの番人さんはお払い箱となったようで犬もいなくなっていた。修復されたのだろう、遺跡のマウソレオもなんだかこざっぱりとした印象になっていたが、入口近くの右端のマウソレオの床モザイク(四季ではないものの農作業風景か)は初めて見た感じ。
立体自動車道の先の3月に訪れたバールをめざすが、ここは折悪しく夏休みに入っていてお休み、その時に世話になったお爺さんのエディコラもしまっていた。しょうがないので別のバールをめざして自動車道沿いに歩き、とあるレストランにはいる。時間的に昼食時であったが、コーラだけ頼んで座り込み、OG君の携帯でウーバーを試すが確認の信号発信できないとかで、店に頼んでタクシー呼んでもらうと、これがまあ大型の立派なのがやってきた。たかだか立体道路を越えてポルトゥス入口まで数分間で、25ユーロを要求されるが、まあ無駄な歩きの代償と素直にお支払いする。
この遺跡公園の入口にクストーデ風の3名が常駐していて、そのあとしばし歩いて受付にたどり着くと今回は若い男性が一人で受付にいる。ここでは現金で一人7ユーロ。建築のOG君のおかげでオスティアに比べてのトラヤヌスの巨大倉庫の建築に気付かされる。それに比べるとここのいわゆるセウェルスの倉庫はかなりこぢんまりしていることにも。トルローニアの館から宮殿方向を目指したが規制線があって行かれず、しょうがなしに道なりに受付方向に向かうが、最後の最後で妙な遺物に出くわす。まず丸い穴が連続して開いている山塊で、なんとも正体不明。遺跡公園の北西端とおぼしき辺りでは、その穴が連続して開いている壁体を目撃してしまう。あとからこれらは突堤であることが判明したが,あの穴ははたして突堤構築時の丸太跡なのだろうか、繋留装置が抜けた穴なのか。奥が深いので前者の可能性が高いようだ。
受付そばの自動販売機で冷たくない缶ジュースで喉を潤し、とりあえず前回の中華屋をめざして自動車道を西に歩くが、行きついてみればすでに午後の休憩時間となっており、要するに夜の部の17時半まで待つわけには行かないので、タバッキでコトラルの切符1.3ユーロを手に入れ(ここでも喉がやたら渇くのでジュースを飲む)、空港経由でチェントロに帰り、そこで例の中華で昼兼夜の食事を摂ることに決めたのだが、乗るバスを間違えて延々とエウルまで行っちゃってそこでリド線に乗りかえるはめになり(乗車券1.3ユーロではとてもいけない距離でした)、こうして無事18時すぎに開店した中華に滑り込めたわけ。この日は奮発して北京ダックも食べたので二人で50ユーロかかったが、美味しかった。
あとジェラート屋が表示でやたら推しているふうのグラニテを試しに食して帰宅。私はイチゴ味だったがなかなか美味だった。本日行きそびれた船舶博物館と北突堤探索は10日に再チャレンジすることにしてOG君と別れる。
やたら疲れていたので、うたた寝もして、だいぶたってシャワーして寝る。この日ばかりは明け方まで7時間は寝たようだ。
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