「砂漠の英雄と百年の悲劇」をみた

 一昨日の10/17にNHK総合でみた。昨年初回放映の「映像の世紀バタフライエフェクト選」の「砂漠の英雄と百年の悲劇」。あっというまの45分間。一見に値する。今だと、10/23までNHK+で配信されている(https://plus.nhk.jp/watch/st/g1_2023101617910)。 但し要登録。私と同世代の山根基世の朗読もうれしい(朝日新聞「声の出ない私に力与えたあの場面 山根基世さんが語る「映像の世紀」https://digital.asahi.com/articles/ASQ975RZKQ8QUCVL03V.html?_requesturl=articles%2FASQ975RZKQ8QUCVL03V.html&pn=21」但し有料)。  

 1995年に放送開始した初回のものに新しい情報をいれていて(覆面落書家バンクシーなんかの)、それなりに工夫されているようだが、見ていて驚いたのは、パレスティナ抗争の発端を石油利権をめぐっての英国の二枚舌と断じていたことと(すなわち抗争の淵源はいわれているようにアブラハムとかモーゼとかからではなく、そう古くない:古来パレスチナは、アラブ人とユダヤ人が共存して暮らす場所だった。そこに対立の火種を持ち込んだのは、イギリスだった。両民族に独立国家建設を約束したのだ、とせいぜい100年前からに設定)、1972年の日本人によるテルアビブ空港乱射事件が、自殺を禁じられていたムスリムに自爆テロという「弱者の戦術」を誘発させることになった、と言い切っていたことだ(岡本公三登場)。

 繰り返す。「現代の紙芝居」にしても、一見に値する。

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