2023/11/21夜、フジテレビ181のプライムニュースで聞き慣れないIOWNなる構想をちょっとだけ学んだ。https://www.rd.ntt/iown/0001.html
NTTドコモがiModeを1999年に公表したが世界標準になれずに、後発のiPhoneに駆逐されたことがあったが、日本が同様な目に会ったのは半導体戦争である。端的に言うと、日米半導体摩擦が生じて日本の独占を恐れたアメリカによって理不尽かつ強引にねじ伏せられたという恨みがあった。
今日の番組で、NTTドコモの副社長川添雄彦氏が強調していたのは「iModeの轍は踏まない」ということで、彼は電気から光への移行の中で、IOWNがそのための構想であると述べる。https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2112/09/news012.html
ド素人の私であるが面白いなとおもったのは、20年前のiMode失敗は、それが完成体であった、すなわちNTTの独占状態を予定して提示されたわけであるが、それだと他の企業はつけいることができないので(儲けられないので)、潰しにかけられてしまった、と。その点で、iPhoneは未完成で、他の企業の参入が可能であった、そういう隙間があったので、世界標準として認められたのだ、と。このあたり、商いにはド素人の私には面白い発想に思えた。
今般のIOWNは、まさしくそれを意識して、世界の多種業界をライバルを含めて呉越同舟で結集したものだという。その中で主導権は握りつつ、世界標準をリードしていこうという目論みとみた。
同時に、「電気」に依存している限り壁となる現状を「光」で乗り越えるという側面もある。それが及ぼす影響は地球への負荷を軽減させるというサステイナブルな社会実現にも寄与する、と。
この試みが成功すると、かつて世界をリードしていた日本の没落現状を反転させる契機となるはずだというわけで、まあ私の生存中にそれを目撃することができるかどうかは横に置いておいて、沈滞・没落の30年払拭の夢を見させてくれる、なんだか元気が出る話であった。
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