街歩き:目黒区駒場3・4丁目

 このところ風邪気味で、実は11月に参加を予定していた街歩きを2つキャンセルしたのだが、本日のにはなんとか参加できた。曇天のもと気温はかなり低めだった。

 京王井の頭線 駒場東大前駅東口で待ち合わせて、まずは構内のフランスレストランで早めの昼食をとり(¥1500:メインのカレイ小さいのが一切れ!)、その後、テニスコート方面から西に向かい、駒場公園南門に出て、先の角にある日本民藝館を目指すも、なんと不意打ちの臨時休業! 気を取り直して第二の目的地の旧前田家本邸をめざして、なかなか瀟洒な街並を楽しみながら北上。東に折れて駒場公園正門に至る。

 この公園内の見学は無料がほとんどなのがありがたい(来歴等、以下参照:https://www.city.meguro.tokyo.jp/kuminnokoe/bunkasports/rekishibunkazai/kyumaeda.html:戦後の連合軍接種が終わると、まず都に、その後目黒区に移管されて今に至る;「加賀藩の前田家、157年ぶりに生前の家督継承…新当主は京都の「イノダコーヒ」社長」https://www.yomiuri.co.jp/national/20231103-OYT1T50227/)。

 巨大な樹木の中を歩いて、まずは洋館に至り、邸内を見学させて頂く。かつてみたイギリスのTVドラマ「ダウントン・アビー」を彷彿させる館である。使用人は100名をこえていて、地上3階地下1階なのも興味深い。「ダウントン」では調理室などは地下だった。私的には3階の使用人部屋ないし屋根裏部屋も見たかったのだが、それは地下同様見学ルートにはなかったようで果たせなかった。さすがに加賀100万石の威光が感じられる豪華な内装だった。詳しく知りたければ一日数回の時間指定のボランティア見学も可能。

 あとから気づいたのだが、和館とその庭は見落としたようで、そのあと南側のお庭をぐるりと拝見。なんという鳥なのかさえずりが絶え間なく聞こえ、祖神を祀った霊社はここが連合軍に接収されたときに破壊され、今は基壇部のみ残存しているだけだが、そのあと鬱蒼とした築山奥の樹木の中をぐるりと巡ったあと、入口近くの日本近代文学館に。ここだけは財団法人なので施設を利用するのには料金が必要だが、ざっと構内を見学するのは無料。一階の奥に喫茶店があり、そこでお茶したあと正門に向かう帰り道、とても立派なトイレがあってここはその昔は車庫だったらしい。真新しいそれは、中央に古のイギリス型のクラシック・カー2台の写真が大写しになっていて(本当は4台収容)、その両側に2種類のトイレの入口が設置されている。下の写真は真ん中の部分を抜いた両脇の画像である。

上図左が「だれでもトイレ」で、右は普通の男女用。従業員さんがいたので左の右下の表示の意味を聞いたところ、台の上で着替えるためだそうだ。豊島園ではなし、トイレで着替えるだと? 私には意味不明である。帰宅して妻に言ったら先刻ご承知で、百貨店なんかにある由。でもそれってやばくないのかな。

 ところでこの施設、洋館内を含め至る所にトイレ表示があって、洋館では至る所にあるかつての暖炉からは熱風が吹き出ていて、私のような年寄りには親切このうえなかったが、私のような貧乏人には、その維持費がどうしても気になってしまったのである。

 来た道を辿って、駅に帰る。その道すがら、東大構内のイチョウ並木を通ったのだが、なんとなく不穏なにおいが漂っている。絵を描いている人たちがいたので最初油絵の匂いかと思ったが、どうやらイチョウの実のようだ。自宅玄関に持ち帰りたくないなあ。

 iPhoneによる本日の歩数は15530歩。

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