水とお茶の話

 最近あるところでの雑談でイギリスの水と紅茶の話をした。その情報をアップしようと思いついて、ついでにイタリアの水にも触れておくことにした。

 ことの端緒は以下の通りである。大昔ロンドンのホテルで部屋にリプトンの(たぶん黄色の)ティー・バックが置かれていたので、あれれ安物だなあと思いつつ、紅茶を入れた。そして飲んであまりの旨さに仰天したのだ。それで残りのティー・バックを日本に持ち帰った。そしたら期待に反してチョーまずかったのである。まあ、このあたりで原因は水だなとは気づいたのだが、そのころは単純にあっちの水は硬水のせいなんだろうと思っていたが、以下引用のウェブ情報で、イギリスは軟水域と硬水域があることを初めて知ったのである。だから、イギリスからみやげ物として購入する場合は注意しなければならない。

 「英国老舗紅茶商 【 RINGTONS 】 公式 リントンズジャパン」の「サイトマップ」で「紅茶とお水はとても大切な関係」に行ってご覧下さい。キモは以下の地図にある。イギリスには硬水域と軟水域があり、ロンドンは硬水域なのであ〜る。茶葉はおのずとそれ用に調整されているのだ。そして、後年スコットランドを自動車で遺跡巡りしたとき、拠点にした民宿での料理が、とかくの風評に違えてとてもおいしく感じたことも、あるいは軟水域だったせいかもしれない、と思い至ったことだ。

 以下、イタリアの水については以下参照。https://guideassociation.com/mailmagazine/post-4102/

 イタリアでもアルプス近くだと軟水的となる。ちなみにローマで緑茶を飲む場合は、水道水を沸騰させて上澄みをとり、2回目のそれで飲むとおいしいのだそうだ。石灰分が沈殿するからだが、そのことを知らなかった私はサバティカルで一年滞在したとき、日本から持ちこんだ緑茶や番茶をすべて捨ててしまった。ローマの水道水は紅茶にも合わない気がした。あろうことか表面に虹色の金属膜が浮かび、浮遊物が対流しているのが目視できるので見た目で全然おいしそうに思えないのだ。

ローマ市の水道水を沸騰させるとこんな具合なる。

 ちなみに、日本のシャワートイレが欧米に普及しないのは硬水なのですぐに管が石灰分で詰まるからだいう言説がある。本当だろうか。

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