今から55年程前、20代に入った頃から私は花粉症に悩まされ出した。ワンゲルに属していて山に登っていたのだが、山から下りて下界の自動車道にでるとおかしくなるので、当時は排気ガスと関係があるのだろうと思っていたが、最盛期には春先になると咳、鼻水、目の炎症にひどく悩まされていて、いわば全身炎症状態。結局2月頃から梅雨になるまで、この頃の私にとって花が満開になる春先は苦悶以外のなにものでもなかったので、花見など楽しむ余裕はなかった。当時は特効薬もなく、身体が炎症を起こす前に酒を飲んでごまかすという乱暴で身勝手な対処療法を独自に導き出して実践する以外に対応策がなかった感じだった。実はこれは風呂に入ると鼻が通るだけでなく全身の炎症も軽くなるという状況から導き出した素人療法だったのだが。
その後、まずまずの特効薬が開発され出したが、副作用として眠たくなったり胃の調子が悪くなったりしたし、鼻の穴にちり紙を押し込むなどしていたものだ(妙なもので一人でリラックスしているとき症状がひどくなり、人前に出るなどして緊張しているとそうでもなくなる)、だから5月6月の学会発表のための準備の時期の、春先の仕込み時期は花粉症に悩まされながら、本当に苦しかったことを思い出す。だから自律神経症でもあるような。
そうこうしているうちに、薬の改良と加齢によるのだろうが、徐々に楽になってきたのはさていつごろからだっただろうか。60代ごろだったかな。最近では、おっ花粉症だろうと思っても薬も飲まずに凌いでいる。春だなと思うのはもっぱら目に限定されてきているように思う。そして、今日、福袋的に以下の情報を得た。「花粉症とがんの不思議な不思議な関係」(https://mainichi.jp/premier/health/articles/20240402/med/00m/100/002000c?utm_source=article&utm_medium=email&utm_campaign=mailhealth&utm_content=20240406)。ガンの種類によってはがん発症リスクが減少するのだそうだ。私は基本的に認知症になるまでに普通に病死することを願っているので、さてどういう結末になることやらと思いつつ。
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