枢機卿の世代交代

 以下の情報による:https://wien2006.livedoor.blog/archives/52387961.html

 世界に約14億人の信者を抱えるローマ・カトリック教会(昔はもっと多かったが段々少なくなっている)には現在、237人の枢機卿がいる。前教皇庁教理省長官のルイス・フランシスコ・ラダリア・フェレール枢機卿が今年4月19日に80歳になった後、教皇選挙に参加できる権利を持つ枢機卿(80歳以下)の数は127人に減少した。そのうち、現教皇フランシスコによって枢機卿となった数は92人、ベネディクト16世時代に任命された枢機卿は27人、そしてヨハネ・パウロ2世時代に選ばれた枢機卿は8人だ。

 枢機卿の国別を見ると、イタリア人枢機卿が昔はコンクラーベを独占してきたが、現在は14人で全体の約10%だ。それに次いで米国が11人、スペイン7人、ブラジルとフランスが各6人、インド5人、ポーランドとポルトガルが各4人、ドイツとアルゼンチンが各3人、イギリス、スイス、メキシコ、タンザニア、フィリピンが各2人となっている。ちなみに、大陸別にみると、ヨーロッパ人が51人、南米20人、北米15人、アジア21人、アフリカ17人、オセアニア3人だ。聖職者の未成年者への性的虐待の多発で信者離れが進む欧州教会が依然、枢機卿の最大グループを形成している。

 名称から地域限定的な「ローマ」が消え、真の意味での「カトリック」になるためには、一方で信者数が減少する中で、枢機卿の出身大陸もアジアやアフリカが倍加する必要あるだろうが、はたしてそういう方向にむかうのであろうか。

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