月: 2024年6月

NHK総合「解体キングダム:戦前の傑作 木造教会を解体せよ」を見た

 2024/6/26:1935(昭和10)年に築かれた旧カトリック清水教会は、奇跡的に空襲を免れ、地元民に90年近く愛されてきた“木造の傑作”ともいえる建築だそうだが、当時、地元の船大工が見よう見まねで建てたゴッシック建築である。今回解体移築することになった。その困難な工事現場に入ってのドキュメンタリー番組。今だとNHK+でも見ることできる。

ガラスや柱頭は保存する:本物のステンドグラスではなく、柱頭も石製ではない。
大変困難なリブ・ヴォールト部分の解体・保存

 この移築・保存のため、 一般社団法人「カトリック清水教会聖堂を活かす会」が設立された。入会する正会員・準会員・賛助会員を募集しているほか、移築に賛同する個人や団体に寄付を呼びかけている。問い合わせは事務局(054・367・4774、有限会社松永和広設計事務所内)。

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このところ「セルフプレジャー」めいてるNHK

 2024/6/23日曜日に「ヒューマンエイジ 人間の時代: 第4集 性の欲望」を見た。

 AIがらみの話はともかくとして、知ってはいてもあれこれ驚かされたのだが、セルフ・プレジャーがらみでなんと百貨店なんかで女性専用のコーナーができているとか(2019年大阪 https://www.excite.co.jp/news/article/Cyzowoman_259779/;2020年東京 https://www.womenshealthmag.com/jp/wellness/g33430013/wellness-femtech-20200728/)、既報(今年3月7日)のようにNHKが率先して広報しているその先進性には脱帽であるし、なな、なんと今回はイギリスのヴィンドランダ出土の古代ローマ時代のファルスまで登場して、あろうことか女性が使用していたという文字通りの「チン説」(木製で実物大であるというのが決め手!)がご披露されて、いやあ喜寿を迎えようという後期高齢者の私なんかタジタジの内容でありました。

 ヴィンドランダのそれについてはいずれ情報をアップしようと思ってはいる。というか私の沽券にかけてやらねばと思っているのだが、ここではその実物写真をとりあえず掲載しておこう。

 27(木)午前0時38分〜(水曜深夜)[総合]に再放送されるらしい。未見の方はぜひ視聴してほしい。先の人生ある人は録画したほうがいいかも。

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ジャンボ宝くじがあたった!

 といっても下から2番目の3000円ですが。さすがに100万あたってたら黙ってますが。

 なんでも妻がおまけでもらった5枚のうちの一枚。宝くじがあるのを思いだして調べたらあたってた。同じおまけでこれまで一番下の300円にあたったことあったけど、取りに行かないで放っていたらどこかに行ってしまった。今回は行くでしょう、たぶん。でも練馬駅周辺にはみずほ銀行ないのでちょっと面倒くさい。あ、販売所でもOKか。

 いいことありそうな、予感だけですが (^^)。

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最近の考古学発見:ローマ・サンタンジェロ広場から洗濯工房発掘、他

◎ Descubren una “fullonica” del siglo II d.C. frente al Mausoleo de Adriano en Roma:17 Jun, 2024

 なんと、ローマのサンタンジェロ(ハドリアヌス霊廟)の西側のピア広場Piazza Piaで地下鉄工事をしていたら、後2世紀の大規模なfullonica(洗濯工房)が出土してしまい・・・、モザイク床や数々の工芸品がも出てきた。

 だが,ローマ市最大のフロニカは、ティブルティーノ(第六)行政区quartiere Tiburtinoのカサル・ベルトーネ地区L’area di Casal Bertoneにある。この遺跡は、ローマ-ナポリ高速鉄道建設Ferrovia Roma-Napoli ad Alta Velocitàのため、2007年から2008年にかけてローマ考古学監督局によって予備調査が行われた。私はかつてこの遺跡を求めて歩いたことがあるが、それなりの地図もあったので相当うろうろしたあげく、なぜか見つけえなかったという苦い経験がある。どうせ線路がらみなので遠目でしか見れないだろうしと負け惜しみをつぶやきながら撤退したのだが、これもいまだ公開されていないそうで、さて生きているうちに見ることできますことやら。

◎ Celtic fertility figurine goes under the hammer:June 17, 2024

 ハンマーとは、競売にかけるという意味。イギリスの金属探知士が、ケンブリッジシャーの耕されたばかりの畑で偶然2018年にみつけたケルトの豊穣の小像(高さ3.8センチ)を売りに出す。鑑定によるとこの小像は紀元1世紀のケルトの豊穣神。セリは6/20日に開催されるが、予想価格は、1000-1500ポンド(20万-30万円)。

◎ Votive altar dedicated to Basque deity found in medieval well

 スペインのパンプローナを一望するArriaundi山頂の中世の修道院遺跡の発掘調査で、バスクの神ララヘLarraheへの奉納が刻まれたローマ時代の後1世紀末の奉納祭壇が、修道院内の井戸の中から発掘された。

山頂の風景           修道院の復元鳥瞰図:井戸は玄関間にある

 修道士が生活用水を得る井戸に邪教の石碑を入れることなどありえないので、この修道院はもともとバスクの地元神の聖地を乗っ取って建てられたが、キリスト教によって一旦放棄され、その時石碑が投げ込まれたのだが、修道院が建てられたとき以前の記憶が失われて井戸も使用されていたのだろうか。

ところで、パンプローナは、サンチャゴ・デ・コンポステーラ巡礼で、フランス側のサン・ジャン・ピエード・ポーからピレネー山脈の山越えで、初っぱなで一番の難所を越えたところにある町。私も降りの山道で足を巡礼初日なのに痛めつつ、麓の巡礼宿にようやくたどりついた。初日に比べ翌日からは楽な歩きだったのが印象的だった。

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ハルナックの新訳が出ていた

 他を調べていて、存在を偶然知った。大昔、これを研究するのもいいかもと思っていた後2世紀前半の異端者シノペのマルキオンの基本文献の翻訳(抄訳らしい)がいつの間にか、出版されていたので(ドイツ語原本は大昔に購入済み)、ノスタルジアから購入してしまった。我が図書館に所蔵あるので、我が購入ルールからははずれるのだが、偶数月の15日過ぎなので、つい・・・。

Adolf von Harnack(1851-1930年)

 アドルフ・フォン・ハルナック(津田謙治訳)『マルキオン:異邦の神の福音』教文館、2023/5/31、¥5060.

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自動車認証試験・裏事情

 「辛坊治郎メールマガジン」第691号、6/14を読んだ:以下、有料なのでここではさわりのみ。https://mypage.mag2.com/ui/view/magazine/164349746?share=1

 業界とお役所の癒着構造を学ぶことができた。最近のマスコミではAIによるフェイク情報蔓延を危惧してみせているようだが、それ以前に旧態依然たる問題がそこら中に転がっているなあ、と慨嘆するのみ。

【追伸】今日届いたここだと無料で読めるようだ:https://www.mag2.com/o/magmag_official_newsletter/2024/0620.html

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最近の考古学成果:The History Blog

日本トイレ協会からセミナー連絡

 私が今でも入会している数少ない学会に日本トイレ協会がある。その事務局から連絡があった。

第36回 有明水再生センターの見学会

今回はオンラインではなく、リアルの見学会です!
第35回の原田英典先生のお話しでもありましたが、日本の場合多くの人が、排泄をしたあとどのように処理されるか、便器からその先のことを考えたことがないと思います。
今回はオンラインを飛び出して、有明水再生センターで汚水処理の現場を見学します。

開催概要
●開催日時:2024年6月13日(木)14:00-16:00
※有明水再生センターに13:45集合
14時~15時 有明水再生センターの説明
15時~16時 見学
※見学は、約200段の階段の上り下りがあるので、動きやすい靴でご参加下さい。

●定員:29名 ※先着順となるため、申し込み後お断りのご連絡をさせて頂く
こともあります
●参加費:≪日本トイレ協会会員≫無料 ≪日本トイレ協会会員以外≫一般1千
円、一般学生500円
●参加申し込み方法:以下のURLのEventRegistからお申込みください
URL: https://eventregist.com/e/toiletseminar36
●申込締切:2024年6月10日(月)24:00
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  私もそうだが、洋式水洗トイレになって、排泄物をしげしげながめることなく、すぐに流してしまうことが通例になっている気がする。そっから先がどうなっているのか、が今回の主目的となっている:このブログでかつてそれに触れた本を紹介した記憶がある(2021/2/28)。参加費からもわかるように、会員以外でも参加可能である。先着29名となっているので、希望者は急いだ方がいい。

  ちなみに私は、別件あるので参加出来ない。
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パナソニック汐留美術館に行ってきた

 2024/4/6から6/9まで「エルマエ展」をやっているので、はじめて汐留駅に降り立った。全然土地勘のない場所で、我が家からは都営地下鉄大江戸線一本でいけることや、浜離宮が近くにあったのには不意を突かれ驚いたものだ。改札を出て地下通路でちょっと右往左往したが、地上に出てからはすぐに目的の建物にたどり着けた(出口5ないし6が便利)。

 そのビルは全体的に貸事務所方式を彷彿とさせる構造のようで、会場は4階だったが、そこでもちょうどなんだかパナソニックの企業訪問もやっている感じで、その奥が展示会場だった。最終日が迫っているので見学者が多いとかで入場整理がそれなりに行われていて、ショルダーバッグも無料ロッカーに預けるように勧められた。受付で65歳越えてますと言ったら、口頭申告だけで入場料1100円となる。

 この展覧会、山梨を皮切りに、大分・東京と続き、最後は神戸となっていて、さてどういう関係かと思っていたのだが、カタログみて得心した。信玄の隠し湯、別府温泉、秀吉の有馬温泉、そして最後にちょっと弱いが、江戸の公衆風呂といった共通項なのだろう。

 立派なパンフレットも用意されていて、これが2500円+αと結構な値段だったが、写真撮影可能が2ヶ所だけなので買うしかない。あとテルマエ・グッズとかもあったが(風呂桶のケロリンなんかは以前『テルマエ・ロマエ』段階で購入済み:今回販売なかったのは、チンチンブラ)、今回私はなぜかあった「みそラーメン」をひとつ購入したのは(包装が例のルキウスがずるずる食べている漫画というだけのことだが)、嫁さんが「ラーメン食べたい」と言っていたのを思い出したからだ。

 展示そのものは、いわゆる古代ローマの美術展示という感じでそう特記事項というか個性はなかったが、それに江戸の銭湯文化が併設されていて、湯屋の復元模型なんかあったので、そこは写真撮影可だったので、昔は蒸し風呂だったというあたりを撮影させて頂いた。

左隅の湯船あたりが蒸し風呂構造か(カタログだと蒸し風呂ではなく湯船と説明)。                                                                                                                                                                   右の洗い場との間には低い仕切り(石榴口)がある。

 

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今日のクリスチャン・トゥデイ:米カトリック教区破綻申請、他