月: 2024年7月

北アイルランドとアイルランドの今:こんなに変わるものか

https://www.fsight.jp/articles/-/50425    2024/2/14発信

 かつては武力闘争していたアイルランドにおいて、北アイルランドに初のカトリック系の首相が登場。なんて思いもよらない変化が・・・。今の若い人は「IRA」(アイルランド共和軍)なんて名称知らないでしょうね。2000年台で武力抗争はほぼ鎮静化して、20年。

 これも有料で、元記事はフォーサイトで、月額予約800円だが、それをYahooにアクセスすると、単発で税込330円で読める。

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宗教系学校に未来はない?

創価大からミッション校まで「宗教系学校」に危機到来――「改革」も「閉学」も一筋縄ではいかない「教団と学校」の特殊な関係性:2024/7/11(木)発信 この記事は有料で、税込330円https://news.yahoo.co.jp/articles/f36b51c6aea654782d445e93fa2221a24284b016

 この記事を読んで、池田時代に学会内部で隆盛を誇っていた創価大学が以下のような状況であることを知ってちょっとビックリ。

創価大学

 創価大は、2021年度までは定員1500人を優に超える入学者を確保できていた一方で、22年度は1365人、23年度は1245人と定員割れを起こし始めている。ま、女子短大が軒並み定員充足に汲々としているのは常識であったが。

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今回のクリスチャン・トゥデイ:キリスト教人口

  今回はちょっと旧聞に属するが面白い統計とかみつけたので、そっちを紹介する。

◎ 「キリスト教系」信者数が5・2万人増、2年連続の増加 2022年版『宗教年鑑』  2023年2月16日  https://www.christiantoday.co.jp/articles/32008/20230216/2022-japan-religion-yearbook.htm

◎ キリスト教の教勢は欧米から世界の南側へ? 世界的潮流を考える本   2015年1月21日 https://www.christiantoday.co.jp/articles/15099/20150121/the-next-christendom-philip-jenkins.htm

◎ 西欧でキリスト者減少、各地で教会閉鎖相次ぐ 2015年1月13日    https://www.christiantoday.co.jp/articles/15037/20150113/western-europe-christian-decrease.htm

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トランプの副大統領候補バンス氏は5年前にカトリックで受洗した、らしい。

 https://www.christiantoday.co.jp/articles/33843/20240719/james-david-vance.htm

 だが、彼は平気で主義主張を帰ることができる人物のようで、一筋縄ではいかないようだ。しかも妻はインド系ときている。https://wedge.ismedia.jp/articles/-/34565

  一方のハリス氏は、幼児期に黒人バプテスト教会(父親)とヒンドゥー教寺院(母親)の両方に通い、多様な文化や宗教を経験しながら育ったが、両親が7歳のとき離婚しその後は母に「黒人の娘」として育てられた(https://www.fsight.jp/articles/-/50756https://mainichi.jp/articles/20240722/k00/00m/030/029000c)。現在の帰属宗教は明記されていない。

しかし、以下のようなネガティブ・キャンペーンがあるのも事実だ。https://wedge.ismedia.jp/articles/-/21434

 

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古気候学の成果と有効性

 朝日新聞デジタル版(有料記事) 2024年7月16日 「「10年に一度」の気象が頻出する理由:奇跡の湖が伝える暴れる気候」を読んだ:https://digital.asahi.com/articles/ASS7C4JWZS7CUPQJ003M.html

 福井県の水月湖の湖底には、自然の偶然が重なって7万年以上の年縞(ねんこう)がきれいに沈殿している。この年縞はほぼ1年単位で時代確定でき、2012年に世界標準の物差しに認定された。その解析で古気候学を研究しているのが、中川毅・立命館大学教授。

年縞の展示状況

 過去100万年の地球では、不安定な寒冷期のほうが普通の状態だったが、10万年に一度温暖で安定した時代が到来し、それは平均して数千年程度続くのだが、今回は1万1千年以上続いている(この安定期に、暴れる気候では不可能だった農耕が発生しえたのではと、教授は想定)。

 寒冷期になるとこれまでの人類の農耕文化は崩壊しかねないわけで(つまり人類は温暖な時代にしか文明を築けていない)、安定期はすでに終わっていてもおかしくないのだが、それは人間による温暖化の影響かもしれないのだが、教授は言う:「過去、氷期などの時代に気候が不安定化して暴れていたのは、二つ以上の矛盾する力が働いたことが原因だった。いまの状況といえば、地球と太陽の位置関係から考えると、すでに氷期になっていても不思議ではない。一方で、地球の気温は高い状態が続いている。そこに二酸化炭素などによる温室効果が加わり、三つの力が混在しているのが現在である。最も恐ろしいのは、人類の文明を育んだ『気候の安定した時代』が終わるというシナリオではないか」。

 気象もこれまでの常識では計れない変化をする可能性があるというわけである。予測不能の未来に対処するには、「もしかしたら、現在は役に立たなそうな人や組織が、逆に大活躍するかもしれない。個人のレベルでは柔軟な知恵とオリジナリティー、社会のレベルでは多様性と包容力が重要になるのでは」というのが、教授の処方箋である。いかにも京大系好みの未来学的思考だ。

 私的にはかねてヤマ勘的に、古気候学的視点で射程を広くとって地球や宇宙の創成の視点を持つべきだと考えて来たが(本ブログの2024/4/30を参照のこと)、その傍証的有力データとなり得るように思う。

【補論】「未知の細道 No.150:水月湖の地形と年縞博物館」2019/11/25

 https://www.driveplaza.com/trip/michinohosomichi/ver150/

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「さらばの、この本ダレが書いとんねん!」を知った

 最近、知らなかった放送番組を色々知ることとなったが、テレビ大阪のこの番組は、春画ールさんの関連でヒットしたもので、「さらば青春の光」というネーミングのお笑いコンビが、書店やネット等で見つけた“ひとクセある本”の著者を招き、気になる事を聞きまくるトークバラエティなのだが、いかにも関西弁でかなり濃い内容である。最近のものまでYouTubeで、今現在156回分見ることができる。ちなみに春画ールさん登場は126、125回(https://www.youtube.com/watch?v=Up9WnU8wboM&list=PLx7VTfIALChrlng9blaH36QFvEpE9dc7q&index=126https://www.youtube.com/watch?v=n343H6d-hik&list=PLx7VTfIALChrlng9blaH36QFvEpE9dc7q&index=125)。

左が126、右が125:番号順と異なり126が前半

 

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ナスジオ情報二点:ローマ遺跡に住み続けていたカニ、エジプト神殿の大掃除

◎ 古代ローマの遺跡の下、当時からすむ「巨大」なカニが急速に減少:2024/7/8

2005年、ローマの中心部にある「トラヤヌスの広場」で発掘していた考古学者らが、古代の下水道を掘り当てた。その内部からは、紀元4世紀の大理石製のコンスタンティヌス胸像のほか、イタリアの固有種で唯一の大型淡水ガニ「ポタモン・フルビアティレ(Potamon fluviatile)」の群れが見つかった。研究者たちは、この群れの起源は非常に古く、ローマが単なる渓谷の湿地帯に過ぎなかった時代にまでさかのぼると推測している。それが今や絶滅危惧されているのは・・・

https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/24/070200356/?n_cid=nbpnng_mled_html&xadid=10005

◎ 古代エジプトの神殿で2000年分の大掃除でわかったこと:2024/7/5

 ルクソール近くのクヌイ神殿のレリーフを2000年振りに掃除したら、ススや泥が保護膜となって、鮮やかな色彩が出現した。とはいうものの、下図左のような出土現状で顔料を分析して右が修復されたものなので、ちょっと大袈裟ではあるが・・・

https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/24/062400340/?n_cid=nbpnng_mled_html&xadid=10005

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今週のクリスチャン・トゥデイ情報:バチカンが破門、他

NHK Eテレ「はなしちゃお!:性と生の学問」を見た

 2024/7/14 午前1時から30分、キャラクターにコンドーム人形が出てくるのも、斬新というか、無難さを求める民放ではできない思い切った試みだ。これは2024春SP特別版(2)で、テーマは「ポルノ×メディア学」「異性装×文化社会学」。確かに最近ポルノがテレビやWebでよく目に触れるようになったという実感は、私にもある。

 特別編(1)は7/13(土)に放映あったようで「童貞処女×歴史社会学」「”気持ちいい”を科学する」。未見だったので、さっそくNHK+で拝見(無料で、7/20まで配信)。見逃していた番組をこうして見ることできるのはありがたい。

 これからの続編に、2024夏号(1)「裸×社会心理学」「女性器×生物学」が、7/19 22:30から予定されているようなので、これも予約[毎週金曜にやっているのかも]。

 このシリーズは、2022年1月からやっていたようで、詳しくは、以下参照。そこには、それ以前からの、実に先行放送51件の番組も掲載されている。不覚にも私は知らなかったが。しかもそれらを見逃し配信で無料で見ることできるわけで、さっそくすべてみさせて頂いた。https://www.nhk.jp/p/ts/47NWJQ9RP7/list/

 その中で、400年前の現存最古のコンドームなるものがイギリスで発見されていて、写真があったので転載しておく。原材料は羊かブタの腸の由。性病を防ぐためと登場していた女性研究者は言っていた。似たようなモノはおそらく古代ローマでも存在していただろう。もはや現存すべくもないが。

【追記】「はなしちゃお!」の春画の回で、春画ールさんのことを初めて知った。そしてさっそく彼女の著書を購入。その経過のなかで、昔は書物で掲載禁止だった部分が最近になって解禁されたことを知った。それにしても彼女のブログや以下のインタビュー動画では注意喚起やぼかしていたりして、まだまだの感はあるようだが。以下は、関西系の「さらばのこの本ダレが書いとんねん!」のYouTube No.126、125に春画ールさん登場の放映。https://www.youtube.com/watch?v=Up9WnU8wboM&list=PLx7VTfIALChrlng9blaH36QFvEpE9dc7q&index=126https://www.youtube.com/watch?v=n343H6d-hik&list=PLx7VTfIALChrlng9blaH36QFvEpE9dc7q&index=125 

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選挙年に思うこと

 今年は国際的にも重要選挙が目白押しなのだが(https://apinitiative.org/election-year-2024/#:~:text=2024%E5%B9%B4%E3%81%AF%E5%8F%B0%E6%B9%BE%E3%80%81%E6%AC%A7%E5%B7%9E,%E3%80%8C%E9%81%B8%E6%8C%99%E3%82%A4%E3%83%A4%E3%83%BC%E3%80%8D%E3%81%A8%E3%81%AA%E3%82%8A%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82)、既に決着のついた1月の台湾、3月のロシア大統領選は政権継続できたものの、認知症問題でアメリカの大統領選挙の帰趨が混沌としてきているところに、6月のインド総選挙で与党大敗北、7月にイギリスの総選挙で14年振りの政権交代がおこり、フランスでも6月のEUヨーロッパ議会選による極右躍進に直面してのマクロン大統領の電撃解散による下院選挙で不安定な連立が予想され、いずれも民意の多極化・右傾化の傾向が促進している。

 そういった中で私的に注目しているのは、これまで表舞台であたかも主流をなしてきた観がある欧米的な諸理念がいかに表層的だったかについてで、地滑り的な見直し現象が生じているのではないか、ということだ。支配エリートたちにたぶらされてきた「モノ言わぬ(言えぬまま放擲されてきた)庶民層」が、政治の専門家たちが気取ってきた支配の最たる民主主義理念にもとづく投票行動において、ヴェトーを唱え出しているのではないか、というわけである。これまで抑圧され封印されてきていた低層マグマがそこかしこで噴き出してきているわけだ。怒りや怨念に起因している彼らの反応はいかにも即物的で、外国人移民や難民の受入とかへの拒否反応であったりするわけであるが。

 その背景で大きな役割を演じているのが、ケータイ文化であることは明白だ。これまでの紙媒体の新聞等(教養層:老人対象)や、そして電波によるラジオ・テレビからの情報(中間層:中堅層対象)よりも、ネットやSNS、そしてYouTubeなのである(含む一般大衆:若者対象)。

 もちろん何ごとにも功罪はある。ポピュリズムは、大衆の利益を優先するという大義名分の理想論と、大衆を扇動して政治目的に動員するというお騒がせな側面も合わせ持っている。いわば同一の楯の両面なのである。それを生身の人間がどう運用していくのかによって、どちらにもなり得るのだから、注意深く見守って(いな監視して)いかねばならない。そのうえ、生成AIの活用によるフェイク情報の問題もあって、情報の真偽判定の正確さも問われていて、どう即応していけるのかは、なかなかの難問であろう。

 ただ怒りや恨みが伏線になっている場合は、方向として危うさが漂ってしまう。その意味でもう一人の立候補者・安野貴博の建設的な試みに注目したい。ちなみに彼は投票数的に桁違いに少ない5位であった。彼の場合、パグの修正というテクニシャンの営みが表看板なので、とりあえず安心感があるわけだが(https://news.yahoo.co.jp/articles/082def7dd0dc94be1a0d824728be1a876d2b48df?page=1)、半面、一般大衆の爆発的投票行動を起爆するというエネルギーは希薄なのであるが。

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