月: 2024年8月

英国のキリスト教徒の半数以上、信仰に対する「敵意と嘲笑」を経験

https://www.christiantoday.co.jp/articles/33924/20240816/over-half-of-uk-christians-experience-hostility-ridicule.htm

 2024/8/16発信:キリスト教国のイギリスで、そんな体験がとちょっと意外であった。この記事の最期に以下の文章があった。「6700万人余りいる人口のうち、キリスト教徒だと回答した人は46・2%の2750万人にとどまった。11年の国勢調査では、59・3%(3330万人)がキリスト教徒だと回答しており、人口に占めるキリスト教徒の割合はこの10年間に13ポイント以上も下がった。」

Filed under: ブログ

そしてトンキーもしんだ

 今年の夏も戦争関係の色々な番組があった。私もそれらを見たのだが、さっきNHK BSで「そしてトンキーも死んだ」を見た。大昔、教材として土家由岐雄・武部本一郎(画)『かわいそうなぞう』(金の星社、1970年)を使ったことがあったので、大筋は知っていたつもりだったが、まあ絵本だからかなり端折って書いているとは思っていたが、細部では実際とはかなりずれた創作だったことを知った。一番のそれは、東京が空襲にさらされそうだったので、とされていたが、そうなったのは象たちの殺戮の1年以上あとのことだったことだ。

 番組では、1982年に詳しい研究成果を歌手のさとう宗幸さんが自分の子供たちに語る形で進行していく。今でもNHKアーカイブでみることできるようだ。それをもとにした絵本も新たに出版されたようだ(たなべまもる『そして、トンキーもしんだ』国土社、1982年)。

Filed under: ブログ

ガザ問題に触れて

以下の新聞ブログ記事(一部有料)でこんな文言に出会った。アメリカ国内のことである。

https://digital.asahi.com/articles/ASS863DG5S86ULLI00DM.html?pn=27&unlock=1#continuehere

「ウクライナ侵攻の時にロシアに対しては批判的な声明文を出していた大学が、イスラエルによるパレスチナ攻撃では「パ」の字も言わないとか、実際に起きているムスリム系の学生への差別や暴力には触れないとか。まるで抗議運動がないかのように隠そうとしたり、迷惑や問題行為として扱われたりしてしまうんです。保守的な地域にあるわけでもない、リベラルだと思われている大学でも、意外とそういう雰囲気がある。普段は環境問題やその他の人権問題に関しては「どんどんプロテスト(抗議)してくれ、それが大学の誇りだ」くらいのスタンスを取るのに、パレスチナに関しては全く態度が違います。」

 民族抹殺のポグロム、ホロコーストに遭遇したから断固生き抜く道をとるという決意が現在のイスラエルの表向きの国是だが(本音はネタニヤフ政権の維持という些末で身勝手な現実があるが)、そのあげくの現実政治がパレスチナ人の国内抹殺という現状は、どう考えても論理矛盾であるし不条理である。

「物事の本質は、イスラエルによる植民地主義の問題で、そこをうまく描き出せていない。パレスチナ側の要求は一貫して「植民地主義をやめて」という願いだったわけですよね。シオニズムは多くの場合、植民地主義を伴って現地の人々の声を奪った状態で入植を進めてきたわけです。で、パレスチナ人は、支配者は変われど、住んでいる自治権をずっと奪われてきた状態。そこはずっと変わらなくて現在まで続いている問題なんです。」

 要するに自己生存のみが目的で、そこに普遍的視野はもとからない、そもそも旧約聖書(トーラ)自体がそういう世界観なのだから、というのであれば、ポグロム、ホロコーストへの同情や憐憫でごまかされてはならない、と強く思うのだ。そんな自己都合のごり押し集団は社会的に抹殺されても仕方なかろう、と。

 そしてこうとも述べられている。

「アメリカやヨーロッパだと運動が「反イスラエル」とか「反ユダヤ主義」のレッテルをすぐに貼られるわけです。元々の主張はそうではなかったはずなのに「差別者」としてのレッテルを貼られる事態が起きている、というのは言論の空間としては異常な状況。」

 こういう正邪のレッテル貼りで、素朴な違和感を封殺していく動きには気をつけたい。それは、物事には表ヅラもあれば裏もあることはきちんと認識したうえでのことだ。私の身近でも、秦剛平氏のエウセビオス批判に、なんだかなと違和感感じてきたその正体に今回ようやく思い至った気がする。

Filed under: ブログ

再放送:NHK Eテレ:地球ドラマチック「ポンペイの起源」

 2024/8/12:現在放送中。フランスで製作された2年前の再放送で45分。専門家から見ると「ツッコミどころ満載」であるが、ウェスウィオ火山誕生の40万年前からの概略を知ることができるレベルでは通説から一歩踏み込んでいて、再現画像にも工夫が見られ、見応えがある。

 今だとどうやら下記でみることできるようだ。NHK+で、8/19までの限定であるが。

https://www.nhk.jp/p/dramatic/ts/QJ6V6KJ3VZ/episode/te/68PQ5RQ854/

Filed under: ブログ