月: 2024年11月

中国とバチカン

 このところ毎日新聞(デジタル版)でこの問題を取り上げている。

2024/11/2:「皇帝のものか神のものか」中国地下教会の受難

https://mainichi.jp/premier/politics/articles/20241031/pol/00m/010/006000c?utm_source=article&utm_medium=email&utm_campaign=mailpol&utm_content=20241110

2024/11/10:中国とバチカン、司教任命権めぐる暫定合意を延長 それぞれに思惑

https://mainichi.jp/articles/20241022/k00/00m/030/246000c?cx_testId=79&cx_testVariant=cx_4&cx_artPos=7&cx_type=aiContextual#cxrecs_s

 記者はいずれも河津啓介・中国総局長

 中国の思惑とバチカンのそれがせめぎ合って、その狭間で苦悩し、血を流しているのは中国の地下教会の個々の生身のカトリック教徒である。「バチカンにとっては、欧米での教会離れに直面する中、推計1000万人とされる信者を抱える中国の重要度は増している。現在のフランシスコ教皇は訪中の希望を重ねて表明し、バチカン上層部も中国への常駐事務所の設置を目指すなど関係強化に前のめりだ」。これを後世の教会史家、迫害研究者たちはどのように表現するのだろうか。

 否、私が言いたいのは、現況から16世紀以上前の「迫害時代」のリアルを再現する視点が必要ではないか、ということだ。後世殉教者として称揚される者たちの、彼らが直面していた受難の実態は、彼らの手の届かないレベルでの駆け引きで招来された状況に捲き込まれてのものだった、という視角である。

 厳格な神学レベルでの今般の論点は、当然のこと、バチカンの現実的立場をありえないとみるだろうが、そこは曖昧にぼやかして、受難者の個別周辺事情を多弁することで「殉教者」像に当てはめ前面に立てて称揚する営みは、使い古された手法のように私には思われる。

 歴史的な「異端」像もそういった曲射的な視角から扱う必要があるだろう。

Filed under: ブログ

今年も味わうことできた、西条柿とパンブリアコーネ

 このところ毎年のように秋の味覚として賞味しているのがこのふたつ。ひとつはイタリア渡り、もうひとつは母の故郷への思い入れあってのこと。

 渡欧以前に予約発注していたので、相次いで到着した。柿のほうは9日になるまで開けてはいけないとあったので(渋取りのドライアイスの関係で)、昨日開けた。2つ切ったらひとつもう中が熟しになっているのがあった。これから10日間ほど西に旅行するので、若干は広島に持っていって消化しないと、帰ってきたころ冷蔵庫の中でぐじゅぐじゅになってしまうだろう。

 Bonciのほうは最近小食なので小さなのを買ってしまったが、やっぱりそれでは物足らなく1Kgを再注文。まあ先のない身だからこれくらいの贅沢は許してもらおう。クリスマスのお祝いといったところか。週末にやってきた孫娘はパッシートが強烈だったようで半分残しているが、はたして最後まで食べる気あるのだろうか。[二日後、私が食して処理した。]

Filed under: ブログ

最近の「クリスチャン・トゥデイ」

◎「解放の神学の父」 グスタボ・グティエレス氏死去、96歳https://www.christiantoday.co.jp/articles/34171/20241029/father-of-liberation-theology-gustavo-gutierrez-dies.htm

◎トランプ、ハリス両氏は共にキリスト教徒としても宗教的とも見られていない 米世論調査https://www.christiantoday.co.jp/articles/34140/20241017/americans-see-neither-trump-harris-as-christian-religious.htm

◎上智大学、次期学長に杉村美紀教授 1913年の創立以来初の女性https://www.christiantoday.co.jp/articles/34095/20241004/sophia-university-elects-first-female-president.htm

Filed under: ブログ