これからの研究テーマ腹案

 これは学界動向ではなく、個人的メモに過ぎない。

 人生の残り時間が少なくなっているという自覚があるにもかかわらず、あれこれ追究したいテーマが次々出てきてしまい、収拾つきがたい状況にあるので、それを整理しようというわけである。

1.エウセビオス研究の集大成:とりわけ後半生の教会政治家の彼をどう理解するか

2.オスティア・アンティカ研究:

  とりわけトイレ、フルロニカ、特に立ちション研究

3.ポンペイ・エルコラーノ研究

  a. トイレ、およびフルロニカ関係

  b. ポルタ・スタビアと港関係

  c. 落書き研究:「ポンペイ遺跡の謎を探る:(2) 」

4.女性史関係 

 a. モンニカとアウグスティヌス:「アルジェリア人アウグスティヌスの蹉跌と成功」

 b. ヘレナとコンスタンティヌス:「キリスト教徒ヘレナの虚実」

 c. 大メラニアなどなど

5.翻訳関係

 a. 『ローマ教皇列伝』関係

てっとり早く一月中に「3のc:落書き」をまとめ、ついでフルロニカに向かいたいが、来年4月にはアウグスティヌスがらみの講演会があるので、4のa を処理してから、来年後半はフルロニカ関係をまとめ、エウセビオス研究との絡みでヘレナ問題を扱う、という段取りかな。ま、予定通りに進むわけはないけど。

 なおこのたび、掲載雑誌の方針で2年間HPアップが禁じられていたミニシンポの論稿4点が本年9月に解禁されたので「西洋古代史実験工房」の「現地調査報告・学会発表」末尾に付加した。すなわち「『史学研究』第313号(2022/9/30)掲載論稿」である。

 同様の事情で、来年暮れには『西洋史学報』第50号(2023年11月)掲載論文「ポンペイ遺跡の謎を探る:(1) 船舶係留装置考」を掲載予定である。こういった段取りが我が国の古代ローマ史で普通になるのを期待している。

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