以前、以下の本について触れたことがあった。
宮嶋勲『最後はなぜかうまくいくイタリア人』日経ビジネス人文庫、2018年
関連でその後以下を読んだりした。
ディエゴ・マルティーナ『誤読のイタリア』光文社新書、2021年
ワダ・シノブ=イラスト・文『いいかげんなイタリア生活』2022年
普通ステレオタイプ的に言われている「イタリア事情」よりも一歩踏み込んで、ひと味違う内容が多かったように感じた。
ひと言で言えば、イタリア人といえども十把一絡げで表現できないほど「多様である」という当たり前の確認と、彼らイタリア人が最も重視しているのは「自分を主人公として育つ」ということのように思われる。特に、後者は日本人がもっとも苦手としている、と十把一絡げでまとめると、ちょっとまずいような気がしてくるが、まあそんなところだろう。平均的な、というより私のような昭和の平凡な日本人にとって、生き様として自己中心的にみえるイタリア人の言動って、ときに理解不能な理由もこのあたりに原点があるようだ。
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