月: 2025年1月

知人の新刊本紹介します

 年賀メールのやり取りの中で、大変嬉しい報告があった。古代オリエントで卒論を書いた私のゼミ生出身で、専門の先生がいる中央大学大学院に進学し、ドイツ留学も果たした青島忠一朗君がアッカド語文法の本を出版したのである。

『アッカド語文法』LITHON、2024/12/16発売予定、定価4400円

 出版社が大手でないせいか、まだアマゾン・コム/ジャパンに出ていない。こんな事情からも明らかなように、容易に想像していただけるだろうが、自ら選んだとはいえ、苦難の道である。

 彼は共訳者として、以下を出している。グウェンドリン・レイク著『古代オリエント人名事典』柊風舎 、2022年、定価13200円

 同様にいわゆる大学院で私のゼミに参加していた高久充君が最近出版したのが以下である。

 『ローマの教会巡礼ガイド』サンパウロ、2024/12、定価3080円

 これも未だアマゾンに掲載されていない。彼には同じ出版社から姉妹本として以下もある。

 こちらは2020年発売なので、アマゾンにも掲載されている。ちなみに定価2310円。

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2025年謹賀新年

明けましておめでとうございます。

旧年中はお世話になりました。今年もよろしくお願いします。

 ところで、ローマカトリック教会では、今年は25年ごとの「聖年」(ラテン語:Jobeleus;英語:Holy Year, Jubilee Year)にあたります。教皇は今回のテーマを「希望」(ラテン語:spes)としました。この期間にローマの主要教会を巡礼すると、罪に付帯する罰が軽減される「免償」indulgentia(「贖宥」ともいい、いわゆる悪名高い「免罪符」)がいただけることになってます。私は2000年の「大聖年」にローマに行きましたが、それから四半世紀経過し、またまた数々の罪を背負っているはずですので、是非今回も巡礼しなくっちゃと思ってます (^^ゞ(誤解されないように書きますが、ローマだけでなく、各国内で身近な巡礼指定教会・聖堂も定められています:https://www.cbcj.catholic.jp/2024/12/17/31097/)。

 というわけで、すでにローマ市内ではそれ関連の落書きが出ているようで、年末に某神父からフェイスブックで添付写真が送られてきました。作者はひょっとしたら、イギリス人路上芸術家のバンクシーかもしれません。

 市内バスの停留所案内板をもじったもので、始発駅から終点までが書かれてます。バス待ちして腕時計を見ているのはミケランジェロ・デザインのヴァティカン・スイス衛兵。

 ちなみに、停留所名は以下のごとし(目の悪い私には読み取れなかったので、知人に解読してもらいました):Speranza(希望), Fraternita`(友愛), Empatia(共感), Rispetto(敬意), Eguaglianza(平等), Perdono(ゆるし),Tolleranza(寛容さ), Compassione(同情), Amore(愛), Misericordia(慈悲), Pace(平和)

 いずれも昨今の国際社会では死語になってしまった言葉ばかりですね。

 ともかく平和な一年でありますように、祈りたいものです。

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