投稿者: k.toyota

「古代ローマライブラリー」について

 自分の勉強でググっていたらこれも偶然「古代ローマの仕事一覧 :庶民は何をして働いていたのか」(https://anc-rome.info/working-list/)という書き込みをみつけた。それを深掘りしていたら、「名もなき司書官」を名乗る書き手(https://anc-rome.info/profile/)が、およそ2018年ごろからブログに古代ローマ史関係の記事を掲載し始めていたのに行きついた。その人物は別途、2021/2/21にFacebookにウェブサイトの投稿記事も始めていた(https://x.com/bcalligraphus)。ただ、最新記事とか最新書き込みは2022年12月でどうやら終わっている。この人物を私は昔から知っていて、ウェブ以前からの書き手だったはず。その前史があって書きためたものを整理してブログにアップしたのだろうが、旺盛な知識欲に導かれ古代ローマ史を網羅しているだけでなく、綺麗な写真を使っていて、そういう技術をもたない私は感心するしかなかった。

 本体のブログのほうはまあ主として既存の書籍からのまとめであるが、Facebookのほうはtwitter記事の紹介で最新の考古学情報中心で、怠惰な私よりも小まめかつ広範に情報を網羅していて、リンクも明示しているので、元記事にもたどり着くことができて便利である。たいしたエネルギーを投入していたこともよくわかる。

 投稿が途絶えて丸3年過ぎている。一時代を代表するウェブに違いないので、消えてほしくないのだが、何か方策はないものか、思案したくなる。ま、他人事ではないのだが。

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マルクス・アウレリウス円柱洗浄

https://www.cnn.co.jp/fringe/35242200.html

左が従前            右が修復中

 ローマ中心部のコロンナ広場で、1562年に建てられたイタリア首相官邸の「キージ宮殿」の正面にそびえるカッラーラ産大理石製「マルクス・アウレリウスの記念柱」が230万ドル(約3億5800万円)を投じたレーザー修復によって鮮明さを取り戻しつつある。この円柱は、五賢帝の最後のマルクス・アウレリウスが親征したマルコマンニ戦争の一部始終を、絵巻物のようにらせん状の浮き彫りにした記念柱。皇帝の死後、180年から193年の間に建てられ、高さ約30メートルで(本来の全高は土台部分を含めて41.95メートル)、基部から頂上まで23周しており、兵士や捕虜、神々、動物など2000以上の像が彫られ、連続した物語を形づくっている。往年のてっぺんには皇帝マルクス・アウレリウス像があったが、いつの間にか失われて、教皇シクトゥス5世によって1588年10月27日に聖パウロ像が設置されて現在に至る。

 それを現在、16層に及ぶ足場で囲み、昨年春から18人の修復士が、最新技術である短パルスレーザーと化学処理を施したラップで、何世紀にもわたって付着した汚れを取り除いている。レーザーによる修復は、2026年初めに完了する予定。

 私は、キリスト教的に注目されている故事「雨の奇跡」に注目して何度も下から写真に撮ったものである。だが、肉眼ではもちろん、一眼レフで望遠使っても、上の方は判然としない。太陽光線の具合で撮影時間を考慮に入れなければならず、そう簡単ではなかった。本当は足場に上がって正面から撮りたいものだといつも思っていた(最近は、ドローンでなんとかならないかと妄想したこともある)。

 炎天下でクァディ族に包囲されたローマ軍が飢えと渇きに苦しんでいたとき、突然の雷雨で救われたという“雨の奇跡”。広げた両腕から水を滴らせる雨の神が異様ではある。この事績は異教側からすると、雨を降らせたのは従軍していたエジプトの魔術師となるが、キリスト教側はキリスト教徒の兵士の祈りのおかげと主張。同一事象を異なる立場でそれぞれプロパガンダしていて、そこにこれまで劣勢のキリスト教が一枚加わっていて、注目されるわけである。

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新年早々物騒な話ですが:そして世界は「産業革命以前」に戻る

 1月2日の朝起きて読んだ核戦争が2045年までに起きる確率は63% 話題の書が示す「人類の破滅」」:https://courrier.jp/news/archives/427681/?utm_source=daily+item+paid+announce&utm_medium=email&utm_content=editors-choice-427681&utm_campaign=2026-01-02-17114&courrier_mail_session_id=17114

 ちょっとした誤解で核戦争のボタンが押される可能性を指摘していて、刺激的。そして来るのは地球全体を「核の冬」が襲い、それで我らはあっけなく死滅しちゃうわけだ。

 私の想像だと、先進文明国であればあるほど、社会崩壊は加速度的で、さしずめ動力源の大部分を電気に頼っている我らに未来はない。たとえ自給自足経済の原始的生活で暮らしている人たちにしても、備蓄食料が絶えたあと太陽がささない時期が数年は続くので、延命は至難の技だろう。

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謹賀新年

 今年は暮れのクリスマスと正月合体の賀状を作製しました。

 それをメール賀状を送って下さった方や、紙賀状にメルアド書いてくださっている方々には返信してます。

 紙での賀状は数年前にやめてますので、ご理解ください。

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デジタル書籍での入手と利用

 私は以下の本を遅ればせながら入手しようとして、色々図書検索したが、ようやく注文しても謝絶がきたり、日本には送れませんと表示されたりしていた。Alain Bouet, Les latrines dans les provincices gauloises, germaniques et alpines, Gallia Supplement, 59, Paris, 2009.

 それでドイツに行っている留学生にヨーロッパで探してもらおうと考えてメールを作成し、なぜか送信を忘れること1か月、一昨日思い直して、再度検索したところ、以前日本では無理だった電子書籍での入手が楽天市場で可能となっていたので、なんとたった¥1300を投資してデジタル版を手に入れることができた。古書だと送料込みで4万ないし3万円かかるはずなので、有り難すぎる価格である。

 入手して実際に使ってみると、やっぱり電子書籍なので全体を総覧しづらい、読みづらいということや(たとえは第一章は、書籍だとpp.21−79であるが、デジタルだとpp.1-166となっていて、単純に索引のページ数とも同軌しにくいわけだ)、どうやらコピーができない仕組みになっているので、機械翻訳するためには、今の私には自分で文章を打ち込むほかないといった問題があるけれど、とにかく現物を見ることできるので有り難いことであるには違いない。

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研究継続の意味

 研究者であろうとすると、論文には部分的にせよ新事実発見がないといけない、と私は考えている。だから、若い時まずは自分を殺して史料に埋もれよと教育されて、それが嫌な人はさっさと自分にとってより自己実現容易な世界に去り、残った者はその作業で芽を摘まれてしまったのか、それ以上伸びてく芽がもともとない現実があるのか(資質の問題?)、なかなか思うにまかせれない。
 史料の吟味は当該時代の横断面に必須な作業だが、それにどう時代的縦軸を組み合わしていくかが求められているわけなんだろう。これは発表技術の問題ではなくて、どういう全体像を構想しているかに連動する。それを若い人に求めるのは酷かもしれない。だけど、若い方がとかくそれに触れたくなってたりする傾向もあるような気がする。他ならぬ私がそうだった。そしてなぜかこういった初心は今も変わっていないような気がする。そういう意味で進歩がないというか、初志貫徹というか。青年期の刷り込みの深さにはつくづく感心するしかない。

 原子力村や地震村とご同様に、史学村の村民にだけ通用する言語でピーチクパーチク喋ってるだけで無用の存在、いな前2者みたいに実際に被害出ないだけましだろうと思わなくもないが、それじゃあまるで無用の長物で、いずれにせよなにやってんだろうかと。
 挙げ句、たいしたことでもないけど、好きだからやっている、と居直るしかない自分がいる。

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保育士養成短大、次々閉校;教員不人気、採用倍率低下

◎ 毎日新聞2025/12/20 (有料記事):https://mainichi.jp/articles/20251219/k00/00m/040/147000c

 私が50年前から10年間所属していた家政学系女子大・女子短大では、児童学科や幼児教育学科が花形で、それが大学・短大を支えていた。今となったら食物学科系がお勧めなのであろうか。

◎ 毎日新聞2025/12/25 (有料記事):https://mainichi.jp/articles/20251225/k00/00m/040/176000c?utm_source=article&utm_medium=email&utm_campaign=mailasa&utm_content=20251226

 私が40年前から約30年所属した大学の卒業生(院生)は、数年前に私にこう言い放った。「もはや文学部史学科生といえども、教員を目指している学生はほとんどいないので、一般就職への就活を強化すべきでしょう」。私の時代では、文学部生にとって教職は取得すべき資格だった。でないと「でもしか先生」と言われようが、食いっぱぐれかねなかったからだ。実際、修士課程(ないし、博士課程前期)修了者は多く高校教師になっていた。

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速報:トレビの泉、入場料徴収へ

12/20(土)配信:https://news.yahoo.co.jp/articles/8f708777faa4797ff1dfcf11fd2f3a293214b946

 ​​ロベルト・グアルティエリ市長は記者会見で、「来年2月1日から、トレビの泉を含むローマ市内の6か所で入場料を導入する」と述べた(観光客が対象で、ローマ市民は無料。市立博物館など5施設も入館を有料にする)。トレビの泉は午前9時~午後10時の間は入場料2ユーロ徴収へ。他の5か所の入場料は5ユーロ(約920円)となる。年間650万ユーロ(12億円)収益見込む。トレビの泉は、今年も一日平均3万人が殺到し、年間約900万人のオーバーツーリズム対策で市は昨年12月から、噴水周辺に立ち入る人数を一度に最大400人に制限していた。

 入場券はオンライン、または現地でカードやタッチ決済(コンタクトレス決済)で購入できるという。 チケットを事前に購入した人と、現地で購入する人はそれぞれ別の列に並ぶことになる。

 トレビの泉のほかに、有料化する市立博物館5箇所ってどこなのだろうか。というよりこれまで無料だった博物館なんかあったっけ。よもやナヴォーナ広場なんかじゃないだろうね。

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