投稿者: k.toyota

自動車認証試験・裏事情

 「辛坊治郎メールマガジン」第691号、6/14を読んだ:以下、有料なのでここではさわりのみ。https://mypage.mag2.com/ui/view/magazine/164349746?share=1

 業界とお役所の癒着構造を学ぶことができた。最近のマスコミではAIによるフェイク情報蔓延を危惧してみせているようだが、それ以前に旧態依然たる問題がそこら中に転がっているなあ、と慨嘆するのみ。

【追伸】今日届いたここだと無料で読めるようだ:https://www.mag2.com/o/magmag_official_newsletter/2024/0620.html

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最近の考古学成果:The History Blog

日本トイレ協会からセミナー連絡

 私が今でも入会している数少ない学会に日本トイレ協会がある。その事務局から連絡があった。

第36回 有明水再生センターの見学会

今回はオンラインではなく、リアルの見学会です!
第35回の原田英典先生のお話しでもありましたが、日本の場合多くの人が、排泄をしたあとどのように処理されるか、便器からその先のことを考えたことがないと思います。
今回はオンラインを飛び出して、有明水再生センターで汚水処理の現場を見学します。

開催概要
●開催日時:2024年6月13日(木)14:00-16:00
※有明水再生センターに13:45集合
14時~15時 有明水再生センターの説明
15時~16時 見学
※見学は、約200段の階段の上り下りがあるので、動きやすい靴でご参加下さい。

●定員:29名 ※先着順となるため、申し込み後お断りのご連絡をさせて頂く
こともあります
●参加費:≪日本トイレ協会会員≫無料 ≪日本トイレ協会会員以外≫一般1千
円、一般学生500円
●参加申し込み方法:以下のURLのEventRegistからお申込みください
URL: https://eventregist.com/e/toiletseminar36
●申込締切:2024年6月10日(月)24:00
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  私もそうだが、洋式水洗トイレになって、排泄物をしげしげながめることなく、すぐに流してしまうことが通例になっている気がする。そっから先がどうなっているのか、が今回の主目的となっている:このブログでかつてそれに触れた本を紹介した記憶がある(2021/2/28)。参加費からもわかるように、会員以外でも参加可能である。先着29名となっているので、希望者は急いだ方がいい。

  ちなみに私は、別件あるので参加出来ない。
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パナソニック汐留美術館に行ってきた

 2024/4/6から6/9まで「エルマエ展」をやっているので、はじめて汐留駅に降り立った。全然土地勘のない場所で、我が家からは都営地下鉄大江戸線一本でいけることや、浜離宮が近くにあったのには不意を突かれ驚いたものだ。改札を出て地下通路でちょっと右往左往したが、地上に出てからはすぐに目的の建物にたどり着けた(出口5ないし6が便利)。

 そのビルは全体的に貸事務所方式を彷彿とさせる構造のようで、会場は4階だったが、そこでもちょうどなんだかパナソニックの企業訪問もやっている感じで、その奥が展示会場だった。最終日が迫っているので見学者が多いとかで入場整理がそれなりに行われていて、ショルダーバッグも無料ロッカーに預けるように勧められた。受付で65歳越えてますと言ったら、口頭申告だけで入場料1100円となる。

 この展覧会、山梨を皮切りに、大分・東京と続き、最後は神戸となっていて、さてどういう関係かと思っていたのだが、カタログみて得心した。信玄の隠し湯、別府温泉、秀吉の有馬温泉、そして最後にちょっと弱いが、江戸の公衆風呂といった共通項なのだろう。

 立派なパンフレットも用意されていて、これが2500円+αと結構な値段だったが、写真撮影可能が2ヶ所だけなので買うしかない。あとテルマエ・グッズとかもあったが(風呂桶のケロリンなんかは以前『テルマエ・ロマエ』段階で購入済み:今回販売なかったのは、チンチンブラ)、今回私はなぜかあった「みそラーメン」をひとつ購入したのは(包装が例のルキウスがずるずる食べている漫画というだけのことだが)、嫁さんが「ラーメン食べたい」と言っていたのを思い出したからだ。

 展示そのものは、いわゆる古代ローマの美術展示という感じでそう特記事項というか個性はなかったが、それに江戸の銭湯文化が併設されていて、湯屋の復元模型なんかあったので、そこは写真撮影可だったので、昔は蒸し風呂だったというあたりを撮影させて頂いた。

左隅の湯船あたりが蒸し風呂構造か(カタログだと蒸し風呂ではなく湯船と説明)。                                                                                                                                                                   右の洗い場との間には低い仕切り(石榴口)がある。

 

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今日のクリスチャン・トゥデイ:米カトリック教区破綻申請、他

若き新聖人誕生か

https://wien2006.livedoor.blog/archives/52390611.html

2024年05月26日

 バチカンニュースは23日、コンピューターの天才で15歳で夭折したイタリア人の少年カルロ・アクティス君が列聖される最初のミレニアル世代となるだろうと報じた。アクティス君はインターネットを駆使して神のメッセージを伝えたことから「神のインフルエンサー」と呼ばれてきた。

 1991年生まれの彼は2006年に進行性白血病と診断され、その後まもなく死亡したが、彼は、並外れた信心深さと優れたプログラミングスキルで早くから頭角を現し、11歳のとき世界中の聖体の奇跡を記録し、死の数か月前に自ら作成したウェブサイトにそれらをカタログ化したことで知られている。それだけではなく、教区内の難民やホームレスの支援に尽力した。そのため、2020年10月10日にアッシジのサン・フランチェスコ大聖堂で、聖人の前段階である福者の列福式を受けている。

 彼はその後、列聖入りのために奇跡の証が伝えられた。例えば、2022年にフィレンツェで自転車事故に遭い、頭部に重傷を負ったコスタリカ出身の21歳の学生が治癒したことだ。学生の母親はアクティス君の墓を巡礼し、娘の回復を祈った。被害者は同日、再び自力呼吸を始めたという。フランシスコ教皇がこの新たな奇跡を公認したことで、アクティス君の聖人への道が晴れて開いたわけだ。

 イタリアのメディアは列福式の当時、「ジーンズ、スニーカー、セーターを着た史上初と思われる列福者」と呼び、アクティス君は既に多くの人から、「インターネットの守護者」、「神のインフルエンサー」と呼ばれている。神のメッセージを紙媒体で伝える時代は過ぎ、デジタルでインターネット上で伝える時代圏に入ってきている。その意味で、カトリック教会でその道を開拓していったアクティス君は現代にふさわしい最初の聖人となる可能性があるわけだ。



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NHKスペシャル「ヒューマンエイジ 人間の時代」第2集「戦争:なぜ殺し合うのか」をみた

昨晩、BSだったと思うが見た。昨年6月初放映の再構成のようだ。私にとって新味はなかったが(戦争史の地図など5年前のものをこのブログで紹介したことがあるはず:https://www.lifehacker.jp/article/160303gizmodo_mediagene/

https://naglly.com/archives/2019/01/timelapse-of-every-battle-in-history.php

下図参照;カラー化して激印象化しているだけみたい)、まあ身内への信頼フォルモン「オキシトシン」に着目して合体させているのが新味といえるだろうか。そもそもこの戦争図の根拠は文献史料が主体なので、記録の残存に濃淡あるのが問題なのであるが、もちろん放映ではそんなことひと言も触れずにすっ飛ばしているわけで。

それにとってつけたように日本人の研究者がコメントらしきものを付けているのだが、所詮素人っぽい周辺情報で、焦点が拡散し気味でべらべら喋っていて、さてどうかなと。思い切ってネタもとの欧米版(たぶん)をそのまま放映してくれた方がよかったような。でもそれじゃあNHKの沽券に関わるのだろうが。

とまれ今回放映の内容について、以下に詳しいまとめが:https://www.nhk.jp/p/special/ts/2NY2QQLPM3/episode/te/BJPW9KMQ34/

五分間のダイジェストもみつけた:https://www.youtube.com/watch?v=0O_OgC1YNco

 近々に第3集の放映もあるようだが、私は第1集を見逃している。

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ローマ皇帝フィリップス・アラプス像のシリア紙幣

 古代ローマ皇帝フィリップス・アラプス掲載紙幣をちょっと探す気になって。彼は知る人ぞ知る「最初のキリスト教皇帝」で、私の学位論文の中心テーマだった。

 1987年から翌年にかけて発行された100シリア・ポンド紙幣。表面にボスラのローマ式劇場とローマ皇帝フィリップス・アラプス、裏面にはヒジャーズ鉄道とヒジャーズ駅が描かれている。さっそく実物を入手しようとしたが(この収集癖、つくづく懲りない性格というか・・・)、現在品切れのようだ。ここではウェッブで表裏の写真を拾ってきたのでメモ的に掲載しておく。

【追記】本日2024/6/12調べたらYahoo!オークションで、郵送費込みで¥864で一枚新札を確保できた。なんとまあ簡単に入手できるいい時代である。

 彼は古代ローマ時代以来「アラブ人フィリップス」と表記されるが、後期ローマ帝国の属州「アラビア」は、シリアからイスラエルの背後の東部で、州都をBostraとしていたので(現シリアのボスラ:だから紙幣の彼の左側にボスラのローマ式劇場遺跡[建設年代は2世紀初頭であるが、オーケストラは半円形でないので、ギリシア的影響を受けているようだ]も描かれている)、シリア(・アラブ共和国)の紙幣になってもなんら不思議ではないわけなのである。

 ちなみに関連で、フィリップス・アラプスと同年に発行された500シリア・ポンド大型紙幣には、パルミラの女王ゼノビア(267年頃から274年頃まで権力掌握)の肖像が描かれている(その左にはパルミラ遺跡:裏面は、タブカ・ダムとトラクターによる灌漑)。彼女はオアシス都市パルミラを拠点として3世紀第三四半期に隆盛を誇ったのだが、ググってみるとこの紙幣、郵送料込みでも¥6600もするので、年金生活者としてはとりあえずパス。彼女の方がフィリップスよりも高額紙幣なのは、まあなんとなく納得。

パルミラ分離王国最大版図

【その後紙幣は2009年に新画像で発行されているので、上記の紙幣が現在も通用するかどうかは不明。というのは国によって新札発行後一定期間過ぎると旧札は通用しなくなる場合もある。私はイタリアでこの手段で使用できない旧札をお釣りでつかまされたことがナポリであった。ま、得がたい資料として保存しているが:ところでこういった教材諸資料、どなたかに譲る時期に来ているような気がする】

【追伸:同じYahoo!オークションで、500ポンドと同じ人物から郵送料込みで¥1014で購入できそう。この価格落差はなんでしょうね】

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国会図書館からのコピー入手体験

 いつものように元の所属大学でコピーをと思っていたのだが、なんと所蔵していなかったので、たまたま所蔵先にヒットした国立国会図書館に試しに自分でコピー送付を依頼してみる気になった。

 初回なので、事前の段取りが必要。まず本登録しなければならないが、それまでは簡易登録利用者というわけで、しかしそれでも「遠隔複写、記事掲載箇所調査、取寄せ閲覧(申込みのみ)、関西館所蔵資料の閲覧予約(申込みのみ)を利用」できる。そこで私は、本登録申請すると同時に『関西大学西洋史論叢』19、2016掲載の某氏「新刊紹介」のコピーを依頼した。それが5/11だった。折り返し利用者IDと複写受付完了連絡が送られて来た。ここまでは国会図書館の対応は素早かった。

 本登録完了通知は、一週間後の5/16で、複写が郵送されてきたのは本日5/28のことだった・・・。12日かかっている。しかも、コピー単価 B4で¥25で3枚、発送事務手数料¥250、送料¥128、消費税¥45で、計¥498。ちょっと割高かも。振込用紙が同封されていて、銀行振込の場合はみずほ銀行が指定されていた。

 これが紙のコピー送付ではなくメールでのpdf送付だったら日数は大幅に短縮できるだろうがなあ、とちょっと慨嘆。

 

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マスク着用のお国柄

 以下、いささか古いが、ウィーン発 『コンフィデンシャル』(2023/3/18)より。

 オーストリアでは、 「公共の場で顔を覆うことの禁止に関する連邦法」 (Anti-Face-Covering Act – AGesVG)がある。この連邦法には「公共の場所や公共の建物で顔の特徴を衣服やその他の物で隠したり隠したりして、顔の特徴を認識できないようにする人は誰でも、行政違反を犯し、最高150ユーロ(約2万1000円)の罰金を科せられます」と明記されている、らしい。例外は、「芸術的、文化的、または伝統的なイベント、またはスポーツで顔を隠す場合、違反することはない。もちろん、健康上または職業上の理由から顔を隠す場合は例外」という。同法は2017年10月1日に発効している。マスク着用義務に関連する行政法が失効したと喜んでいたら、顔を隠してはならない覆面禁止法が復活して有効になったわけだ。

 たとえインフルエンザ予防のためにマスクをしていても、医者の診断書がなければ罰金を科せられるおそれがあるわけだ。書き手は「日本人旅行者はくれぐれも安易にマスクを着用しないようにご注意を」と文章を結んでいるが、円安だからとりあえず被害者は少ないかもであるが、お国柄によって色々あるなあと慨嘆する次第。

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