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今回のクリスチャン・トゥデイ:キリスト教人口

  今回はちょっと旧聞に属するが面白い統計とかみつけたので、そっちを紹介する。

◎ 「キリスト教系」信者数が5・2万人増、2年連続の増加 2022年版『宗教年鑑』  2023年2月16日  https://www.christiantoday.co.jp/articles/32008/20230216/2022-japan-religion-yearbook.htm

◎ キリスト教の教勢は欧米から世界の南側へ? 世界的潮流を考える本   2015年1月21日 https://www.christiantoday.co.jp/articles/15099/20150121/the-next-christendom-philip-jenkins.htm

◎ 西欧でキリスト者減少、各地で教会閉鎖相次ぐ 2015年1月13日    https://www.christiantoday.co.jp/articles/15037/20150113/western-europe-christian-decrease.htm

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トランプの副大統領候補バンス氏は5年前にカトリックで受洗した、らしい。

 https://www.christiantoday.co.jp/articles/33843/20240719/james-david-vance.htm

 だが、彼は平気で主義主張をかえることができる人物のようで、一筋縄ではいかないようだ。しかも妻はインド系ときている。https://wedge.ismedia.jp/articles/-/34565

  一方のハリス氏は、幼児期に黒人バプテスト教会(父親)とヒンドゥー教寺院(母親)の両方に通い、多様な文化や宗教を経験しながら育ったが、両親が7歳のとき離婚しその後は母に「黒人の娘」として育てられた(https://www.fsight.jp/articles/-/50756https://mainichi.jp/articles/20240722/k00/00m/030/029000c)。現在の帰属宗教は明記されていない。

しかし、以下のようなネガティブ・キャンペーンがあるのも事実だ。https://wedge.ismedia.jp/articles/-/21434

【追記】以下も参照。どうやら彼女はプロテスタントらしい。2024/8/6「ハリス米副大統領、大統領選出馬の日に牧師に電話」(https://www.christiantoday.co.jp/articles/33897/20240806/kamala-harris-called-her-pastor.htm)。不倫疑惑への答弁も述べられている。

 同記事によるとバンス氏のカトリックへの改宗は結婚したインド系の妻による影響らしい。いずれにせよ、アメリカはもはや親代々の信仰という時代ではなくなっているようだ。

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古気候学の成果と有効性

 朝日新聞デジタル版(有料記事) 2024年7月16日 「「10年に一度」の気象が頻出する理由:奇跡の湖が伝える暴れる気候」を読んだ:https://digital.asahi.com/articles/ASS7C4JWZS7CUPQJ003M.html

 福井県の水月湖の湖底には、自然の偶然が重なって7万年以上の年縞(ねんこう)がきれいに沈殿している。この年縞はほぼ1年単位で時代確定でき、2012年に世界標準の物差しに認定された。その解析で古気候学を研究しているのが、中川毅・立命館大学教授。

年縞の展示状況

 過去100万年の地球では、不安定な寒冷期のほうが普通の状態だったが、10万年に一度温暖で安定した時代が到来し、それは平均して数千年程度続くのだが、今回は1万1千年以上続いている(この安定期に、暴れる気候では不可能だった農耕が発生しえたのではと、教授は想定)。

 寒冷期になるとこれまでの人類の農耕文化は崩壊しかねないわけで(つまり人類は温暖な時代にしか文明を築けていない)、安定期はすでに終わっていてもおかしくないのだが、それは人間による温暖化の影響かもしれないのだが、教授は言う:「過去、氷期などの時代に気候が不安定化して暴れていたのは、二つ以上の矛盾する力が働いたことが原因だった。いまの状況といえば、地球と太陽の位置関係から考えると、すでに氷期になっていても不思議ではない。一方で、地球の気温は高い状態が続いている。そこに二酸化炭素などによる温室効果が加わり、三つの力が混在しているのが現在である。最も恐ろしいのは、人類の文明を育んだ『気候の安定した時代』が終わるというシナリオではないか」。

 気象もこれまでの常識では計れない変化をする可能性があるというわけである。予測不能の未来に対処するには、「もしかしたら、現在は役に立たなそうな人や組織が、逆に大活躍するかもしれない。個人のレベルでは柔軟な知恵とオリジナリティー、社会のレベルでは多様性と包容力が重要になるのでは」というのが、教授の処方箋である。いかにも京大系好みの未来学的思考だ。

 私的にはかねてヤマ勘的に、古気候学的視点で射程を広くとって地球や宇宙の創成の視点を持つべきだと考えて来たが(本ブログの2024/4/30を参照のこと)、その傍証的有力データとなり得るように思う。

【補論】「未知の細道 No.150:水月湖の地形と年縞博物館」2019/11/25

 https://www.driveplaza.com/trip/michinohosomichi/ver150/

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「さらばの、この本ダレが書いとんねん!」を知った

 最近、知らなかった放送番組を色々知ることとなったが、テレビ大阪のこの番組は、春画ールさんの関連でヒットしたもので、「さらば青春の光」というネーミングのお笑いコンビが、書店やネット等で見つけた“ひとクセある本”の著者を招き、気になる事を聞きまくるトークバラエティなのだが、いかにも関西弁でかなりどぎつく濃い内容である。最近のものまでYouTubeで、今現在156回分見ることができる。ちなみに春画ールさん登場は126、125回(https://www.youtube.com/watch?v=Up9WnU8wboM&list=PLx7VTfIALChrlng9blaH36QFvEpE9dc7q&index=126https://www.youtube.com/watch?v=n343H6d-hik&list=PLx7VTfIALChrlng9blaH36QFvEpE9dc7q&index=125)。

左が126、右が125:番号順と異なり126が前半

 

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ナスジオ情報二点:ローマ遺跡に住み続けていたカニ、エジプト神殿の大掃除

◎ 古代ローマの遺跡の下、当時からすむ「巨大」なカニが急速に減少:2024/7/8

2005年、ローマの中心部にある「トラヤヌスの広場」で発掘していた考古学者らが、古代の下水道を掘り当てた。その内部からは、紀元4世紀の大理石製のコンスタンティヌス胸像のほか、イタリアの固有種で唯一の大型淡水ガニ「ポタモン・フルビアティレ(Potamon fluviatile)」の群れが見つかった。研究者たちは、この群れの起源は非常に古く、ローマが単なる渓谷の湿地帯に過ぎなかった時代にまでさかのぼると推測している。それが今や絶滅危惧されているのは・・・

https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/24/070200356/?n_cid=nbpnng_mled_html&xadid=10005

◎ 古代エジプトの神殿で2000年分の大掃除でわかったこと:2024/7/5

 ルクソール近くのクヌイ神殿のレリーフを2000年振りに掃除したら、ススや泥が保護膜となって、鮮やかな色彩が出現した。とはいうものの、下図左のような出土現状で顔料を分析して右が修復されたものなので、ちょっと大袈裟ではあるが・・・

https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/24/062400340/?n_cid=nbpnng_mled_html&xadid=10005

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今週のクリスチャン・トゥデイ情報:バチカンが破門、他

NHK Eテレ「はなしちゃお!:性と生の学問」を見た

 2024/7/14 午前1時から30分、キャラクターにコンドーム人形が出てくるのも、斬新というか、無難さを求める民放ではできない思い切った試みだ。これは2024春SP特別版(2)で、テーマは「ポルノ×メディア学」「異性装×文化社会学」。確かに最近ポルノがテレビやWebでよく目に触れるようになったという実感は、私にもある。

 特別編(1)は7/13(土)に放映あったようで「童貞処女×歴史社会学」「”気持ちいい”を科学する」。未見だったので、さっそくNHK+で拝見(無料で、7/20まで配信)。見逃していた番組をこうして見ることできるのはありがたい。

 これからの続編に、2024夏号(1)「裸×社会心理学」「女性器×生物学」が、7/19 22:30から予定されているようなので、これも予約[毎週金曜にやっているのかも]。

 このシリーズは、2022年1月からやっていたようで、詳しくは、以下参照。そこには、それ以前からの、実に先行放送51件の番組も掲載されている。不覚にも私は知らなかったが。しかもそれらを見逃し配信で無料で見ることできるわけで、さっそくすべてみさせて頂いた。https://www.nhk.jp/p/ts/47NWJQ9RP7/list/

 その中で、400年前の現存最古のコンドームなるものがイギリスで発見されていて、写真があったので転載しておく。原材料は羊かブタの腸の由。性病を防ぐためと登場していた女性研究者は言っていた。似たようなモノはおそらく古代ローマでも存在していただろう。もはや現存すべくもないが。

【追記】「はなしちゃお!」の春画の回で、春画ールさんのことを初めて知った。そしてさっそく彼女の著書を購入。その経過のなかで、昔は書物で掲載禁止だった部分が最近になって解禁されたことを知った。それにしても彼女のブログや以下のインタビュー動画では注意喚起やぼかしていたりして、まだまだの感はあるようだが。以下は、関西系の「さらばのこの本ダレが書いとんねん!」のYouTube No.126、125に春画ールさん登場の放映。https://www.youtube.com/watch?v=Up9WnU8wboM&list=PLx7VTfIALChrlng9blaH36QFvEpE9dc7q&index=126https://www.youtube.com/watch?v=n343H6d-hik&list=PLx7VTfIALChrlng9blaH36QFvEpE9dc7q&index=125 

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選挙年に思うこと

 今年は国際的にも重要選挙が目白押しなのだが(https://apinitiative.org/election-year-2024/#:~:text=2024%E5%B9%B4%E3%81%AF%E5%8F%B0%E6%B9%BE%E3%80%81%E6%AC%A7%E5%B7%9E,%E3%80%8C%E9%81%B8%E6%8C%99%E3%82%A4%E3%83%A4%E3%83%BC%E3%80%8D%E3%81%A8%E3%81%AA%E3%82%8A%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82)、既に決着のついた1月の台湾、3月のロシア大統領選は政権継続できたものの、認知症問題でアメリカの大統領選挙の帰趨が混沌としてきているところに、6月のインド総選挙で与党大敗北、7月にイギリスの総選挙で14年振りの政権交代がおこり、フランスでも6月のEUヨーロッパ議会選による極右躍進に直面してのマクロン大統領の電撃解散による下院選挙で不安定な連立が予想され、いずれも民意の多極化・右傾化の傾向が促進している。

 そういった中で私的に注目しているのは、これまで表舞台であたかも主流をなしてきた観がある欧米的な諸理念がいかに表層的だったかについてで、地滑り的な見直し現象が生じているのではないか、ということだ。支配エリートたちにたぶらされてきた「モノ言わぬ(言えぬまま放擲されてきた)庶民層」が、政治の専門家たちが気取ってきた支配の最たる民主主義理念にもとづく投票行動において、ヴェトーを唱え出しているのではないか、というわけである。これまで抑圧され封印されてきていた低層マグマがそこかしこで噴き出してきているわけだ。怒りや怨念に起因している彼らの反応はいかにも即物的で、外国人移民や難民の受入とかへの拒否反応であったりするわけであるが。

 その背景で大きな役割を演じているのが、ケータイ文化であることは明白だ。これまでの紙媒体の新聞等(教養層:老人対象)や、そして電波によるラジオ・テレビからの情報(中間層:中堅層対象)よりも、ネットやSNS、そしてYouTubeなのである(含む一般大衆:若者対象)。

 もちろん何ごとにも功罪はある。ポピュリズムは、大衆の利益を優先するという大義名分の理想論と、大衆を扇動して政治目的に動員するというお騒がせな側面も合わせ持っている。いわば同一の楯の両面なのである。それを生身の人間がどう運用していくのかによって、どちらにもなり得るのだから、注意深く見守って(いな監視して)いかねばならない。そのうえ、生成AIの活用によるフェイク情報の問題もあって、情報の真偽判定の正確さも問われていて、どう即応していけるのかは、なかなかの難問であろう。

 ただ怒りや恨みが伏線になっている場合は、方向として危うさが漂ってしまう。その意味でもう一人の立候補者・安野貴博の建設的な試みに注目したい。ちなみに彼は投票数的に桁違いに少ない5位であった。彼の場合、パグの修正というテクニシャンの営みが表看板なので、とりあえず安心感があるわけだが(https://news.yahoo.co.jp/articles/082def7dd0dc94be1a0d824728be1a876d2b48df?page=1)、半面、一般大衆の爆発的投票行動を起爆するというエネルギーは希薄なのであるが。

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都知事選の投票に行ってきた

 2024/7/7朝9時ごろに投票に行ってきた。事前投票するつもりだったが、区役所に行くついでがなかったので、とうとう当日に。徹夜して起きていたので、早朝5時のNHKニュースを見たが、投票締切が午後8時と言っていたけど、私が知りたかった投票所が何時から開くのかには言及なかったような。投票用紙みれば午前7時からと書いてはあったけど。

 外に出ると、いやあすでに直射日光が強烈で汗もどっと出る。まだ梅雨明けてないんだよね。投票所の中学校に向かうたった10分でくたびれてしまった。そこで思ったこと、この容赦ない太陽光線と湿気では老人の投票が減るのじゃないかな、と。老人は事前投票しときましょう。

 投票終えて、ショルダーバッグに常備の折り畳み雨傘をとうとう広げ、買い物ついでに練馬駅まで歩いたのだが、その途中で今回話題になっていた選挙ポスター板とはじめて遭遇することができた。

 テレビでよく登場したド派手なジャック状況ではなく、貼られていたのはおとなしめの16名程度だったのと、この掲示板だけの偶然かもしれないが、中央部にまとまって貼られているのがなんだか印象的だった。周辺がまったく貼られていないのは、場末の練馬なんかまで手が回らない泡沫候補が多かったということか。いな、もはやポスター掲示なんかしない候補が多かったというべきか。

 だとしたら、あの騒ぎはいったい何だったのか。

 ともかく私は国民の義務を果たして、家に這々(ほうほう)の体で生還し冷水をがぶ飲みして、お昼寝しちゃったのである。 

 ところで、掲示板ジャック問題と石丸の健闘以外に面白みの少なかった都知事選よりも、都議補欠選の方こそ民意の動向を占い国政への影響で重要との指摘があって(https://www.youtube.com/watch?v=4llXS6uKxFE)、そっちを深夜にチェックしてみたら、なんと「自民は2勝6敗、勝敗ライン「4」下回る…萩生田前政調会長の地元・八王子も落とす」となっていて、こちらは健全なる区民たちの案の定の反自民党的民意が明確に表明される結果となった(とはいうものの、落選した自民党候補はいずれも競っての次点だったようなので、過大評価はできないが)。だったら都知事選のほうも、選挙民を舐めきった居直り萩生田と癒着し学歴詐称問題とかとかく胡散臭い現職でないほうになぜもっとベクトルが動かなかったのだろうか、とつい思ってしまうのだが。旧態依然たるマスコミ報道の在り方を石丸陣営は指摘しているのはさもありなんと思いつつも(https://www.youtube.com/watch?v=gAiVhZP-UDE)、選挙民の体制順応思考を突破できなかった事実は重いと言うべきか。私のような天邪鬼にとってナマ半沢直樹なんか所詮一服の清涼剤だったのかもしれない。

【追記】7/16になって私が納得する論評がようやく目に触れた。辻野晃一郎「「アッコにおまかせ!」が平気で流した誤報。マスコミの全面バックアップで小池百合子氏は4年間の”やりたい放題期間”を得た」(https://www.mag2.com/p/news/604328/4)。

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新札の顔の(今となっては)不都合な私生活

 20年振りの新紙幣の発行が始まったようだが、年金生活者の私の手元には流通を経ての入手となるので、さていつごろお目にかかることできるだろうか。

 というわけで、それ関係の情報に偶然目も触れるわけである。その中で、今回は男性二名と女性一名で、いずれも華々しい業績を達成した人たちであるが、渋沢と北里と、津田梅子には生き様として決定的な違いがあることに気づかされる。

 渋沢の後妻・兼子が晩年よくこんなことを言っていたという。「大人(たいじん 栄一のこと)も『論語』とは上手いものを見つけなさったよ。あれが『聖書』だったら、てんで守れっこないものね」。キリスト教は姦淫を禁じているが、論語には性に関する戒めはほとんど書かれていないからだ(https://gendai.media/articles/-/66091?page=4)。渋沢は妻妾同居のみならず複数を別宅でも囲っていたことで有名だった(https://bunshun.jp/bungeishunju/articles/h2686)。

 北里は、例の黒岩涙香「弊風一斑・畜妾の実例」『萬朝報』の、第38番目に以下のように記されている。「勲三等医学博士北里柴三郎が新橋の近江屋とん子こと小川かつ(二十二)を大金にて身請けしたるは慥(たし)か一昨年春頃のことなるが、はじめは飯倉四ッ辻に住まわせたれども、その後麻布二ノ橋東町二番地警視丹羽五郎の旧宅を三千円余にて購い妾宅とし、かつとその叔母きく、としの両人[両親のことか]及び下女石崎はつを住まわせ近頃は川添の庭園を手入れ中なり。」

 3人とも欧米留学の体験があって、そこでの知見がその一生に多くの影響を与えたことは言うまでもないが、今回の男性と女性で決定的に異なっていたのは、津田がキリスト教の聖公会信者であったという一点であろう。その意味で、渋沢の後妻・兼子が言っていたのは正鵠を射ているわけである。

 もちろん、古今東西のキリスト教徒男女が常に清廉潔白であったなどと到底言えない事実がゴロゴロ存在しているのも本当だが、まあ生理として男女の違いも無視しがたいような気がする。

 ただウィキペディア段階で私の知る限り、紙幣の顔となった男性が最近どうも裏情報的に揶揄される傾向が目立つのはどうしたことか。はるかかなたの聖徳太子は論外にしても、かつてその類いで問題になるのは岩倉具視、伊藤博文と野口英世あたりで、ごく最近の福澤諭吉や、新渡戸稲造、夏目漱石はどうやら埒外なので、今回二名の同時採用は目立たざるを得ないわけである。困窮していた樋口一葉は経済支援の見返りとして「めかけ」になることを求められ、かなりやばかったようだが、士族のプライドで断ったとか。それが彼女の短命を助長しなかったとは思えない。

 だから、畜妾は極貧女性救済という一面もあると言われる場合があるが、さてこの論理、セクハラが声高に正論となった今に通じるわけはない。しかし、世の中あいもかわらず性を売り物にし、それを買う輩も絶えることない現実は、男女のわりない仲はなんだか古今東西を通じて永遠に継続するように思えてしまう。私の耳にまで「ホスト、立ちんぼ、トー横」情報が入ってくるのが、現況なのである。そこに切実な生きていく上での切迫さなどないように思えるのは、私の驕りなのであろうか。

 この類いの基本文献は以下。黒岩涙香『弊風一班畜妾の実例』現代教養文庫、1992。

 その元情報は、「万朝報」(よろずちょうほう)が明治31年7月7日~同9月11日まで490例にわたって“畜妾”キャンペ-ンを張ったもの。

 

 

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